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秘密 ページ48

「僕、嬉しかったんです」
「え?」
「ずっとたかつき先生を担当してきて、こんなに楽しそうにしてる先生初めて見たんです。そわそわしてスマホ気にしたり、いつもそんな事なかったから気になって。理由を聞いたら彼氏ができたって教えてくれて……」



Aさん、俺との連絡楽しみにしてたのかな。Aさんも同じ気持ちだったんだ。嬉しい。



「……でも本当は不安だったんです」
「不安?」
「先生の彼氏が、先生をちゃんと幸せにしてくれる人かどうか」



赤坂さんは凄いなぁ。だって担当してる作家のプライベートな事まで気にかけてるんだよ?多分Aさんの仕事上のパートナーだから、誰より気にかけてるんだ。お節介と言われればそうかもしれないけど、何故だかこの人の場合そうは思えない。


本気でAさんの事を考えてるんだと分かる。



「先生から彼氏がモトキさんだと聞いて安心しました。動画から、貴方の人の良さは充分分かってるつもりなので。今実際にこうしてお会いして話して、やっぱりその認識は間違ってなかったと思いました」



そして、赤坂さんはガバッと深く頭を下げた。思わずAさんを見るとAさんもびっくりして俺を見てた。2人で顔を見合わせて数秒、慌てて赤坂さんに顔を上げるよう言った。


ただそれでも赤坂さんは顔を上げない。その状態のまま、話し出した。



「僕からこんなお願いするのもおかしいかもしれませんが、言わせてください。先生の事、どうか幸せにしてやってください」
「……あの、赤坂さん、どうしてそこまで?」
「先生の幸せが担当の幸せですから」



顔を上げた赤坂さんは笑っていた。こんなに赤の他人の幸せを願える人って少ないと思う。それ程Aさんと赤坂さんの絆は深いって事なんだと思う。


俺だってメンバーの幸せを願ってるし、それと一緒だよね。俺にとってのメンバーが、赤坂さんにとってAさんって感じかな。



「勿論です。俺がAさんを幸せにするんだって、付き合った時から決めてましたから」
「それはよかった。先生の事、これからもよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」



話が終わったのが分かったのか、Aさんがスケッチブックを俺に向けた。何の話してたの?って書いてある。言っていいかな。



「あ、今の話は先生には内緒にしてもらっていいですか?怒っちゃいそうなので」
「あはは、はい」



そんな訳で、ごめんねAさん。男同士の秘密なんだ。

家族→←担当



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(プロフ) - wwwさん» 作者もです笑 作者の願望が詰まった作品になっております笑笑 (2019年7月18日 22時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - ああ、こんな恋したい (2019年7月17日 18時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ひなさん» そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります(≧∀≦) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - wwwさん» ありがとうございます(*゚▽゚*) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - この小説好きです。投稿頑張ってください! (2019年7月4日 0時) (レス) id: 0d818dd5f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月1日 0時

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