記念 ページ37
堪らなく愛おしくなって、Aさんを抱き締めた。俺ンダホとかマサイと比べると背高くないけど、それでもAさんがすっぽり収まるくらいだった。
ぎゅって少しだけ力を入れてみた。柔らかいしいい匂いするしで色々我慢するの大変だった。何を我慢したのかって?察して。
なんて葛藤してると背中をぽんぽんと叩かれた。Aさんを抱き締めたまま顔を下に向けたら顔を真っ赤にしたAさんと目が合った。しかも距離が近い。あ、更に赤くなっちゃった。
照れてるAさんって何でこんな可愛いんだろう。俺Aさんにどんどん惚れてくのが自分でも分かる。ずっと俺の隣で笑っていてほしいなぁ。
離したくなくて抱き締めてるとインターホンが鳴った。ちぇ、いいとこだったのに。Aさんの体を離して玄関の方を指差した。
[インターホン鳴ったから行ってくるね]
[分かった]
まあインターホンを鳴らしたのが誰かって分かってるんだけどね。玄関を開ければマサイがいた。
「悪い、待った?」
「全然。中入って」
「おう。用済んだらすぐ帰るから」
「この後用事でもあんの?」
「ないけど、2人の邪魔はしたくねぇし」
マサイが俺の家に来てくれたのには理由がある。マサイを連れてリビングに戻るときなこの頭を撫でてるAさん。きなこが顔を上げるのを見たAさんもきなこの視線の先に目を向けた。
マサイがいるのを見て目を丸くしてた。もうお馴染みになった筆談用のスケッチブックに予め書いておいたらしくて、マサイはスケッチブックを捲っただけ。
《こんばんは。実は2人の写真を撮りに来ました》
マサイは一昨日、俺とAさんの写真を撮ろうかって提案した。初めて一緒に過ごす誕生日なんだから記念に思い出残しときたいだろ?って言ってくれたマサイの言葉に甘える事に。
Aさんに理由を説明すると理解したようだったけど本当にいいのかなって思ってそうな顔をしてる。遠慮しなくていいのにね。マサイ写真撮るの好きだし。
「じゃあ2人共並んで」
「はいAさん」
Aさんの手を取って立ち上がらせた。隣に並んで立つともっとくっついてとカメラマンの指示。だから隙間がなくなるくらい密着した。
マサイはAさんにも分かるようにスケッチブックに笑って!と書く。笑わせるためなのかその文の下に変なイラストがあった。何それ?
どうやらシルクらしい。嘘だろ、宇宙人じゃなくて?というか何故シルク選んだ??
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瀧(プロフ) - wwwさん» 作者もです笑 作者の願望が詰まった作品になっております笑笑 (2019年7月18日 22時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - ああ、こんな恋したい (2019年7月17日 18時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ひなさん» そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります(≧∀≦) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» ありがとうございます(*゚▽゚*) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - この小説好きです。投稿頑張ってください! (2019年7月4日 0時) (レス) id: 0d818dd5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀧 | 作成日時:2019年7月1日 0時