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15分タクシーに乗って着いた先はあるカフェの前。タクシーの運転手さんにお金を払って降りると先に降ろさせたAさんは首を傾げていた。
ここ？と言うように指を差すAさんに俺は笑って頷いた。俺がここを選んだのには理由がある。
きなこがいるから外でこういうお店に入った事は数少ないのだとAさんから聞いた。でも折角のデートなんだし、Aさんには美味しいものを食べてもらいたい。また渋るAさんの背中を押してお店の中に入れた。
人数を聞くために近くに来た店員さんが俺を見てあ、と声を上げた。1人でここに来た時に対応してくれた店員さんだ。
「お客様はこの前の…」
「あ、覚えててくれたんですか」
「勿論です。一番奥のテーブル席が空いてますので、そちらへどうぞ」
「ありがとうございます」
店員さんはAさんときなこを見て全てを理解してくれたらしい。俺達をこの店の入口から一番遠い席に案内してくれた。
時間的にも昼時の少し前だから他の客もまだ全然いない。Aさんの手を堂々と引いてAさんを奥に座らせた。きなこがAさんの足元に寝そべったのを確認してから俺も席に座った。
さっきの店員さんがお水とメニューを持ってきてくれて、席から離れたのを見てからAさんはスケッチブックに何か書き始めた。お店に入った時から浮かない顔してるなぁ。
《大丈夫なの？》
《タクシーと一緒だよ。ここは俺が事前に補助犬を入れても大丈夫かって聞いたから大丈夫》
Aさんは数年前、きなこを連れて飲食店に入ろうとしたら入店を拒否された事があるらしい。それ以降怖くなって飲食店に入る勇気が出ないって。
基本的に飲食店側は補助犬を連れた人の入店拒否はできないけど、それでも入店拒否をする店はある。理由は様々だけどね。
でもこのお店みたいにちゃんと快く受け入れてくれる店もあるんだよ。Aさんがいつか自分からこの店に行ってみようとか、数年前から引き摺ってる恐怖を克服してくれたら嬉しい。
《Aさんはどれにする？》
メニューを差しだして聞いてみた。このお店はスフレドリアが一番人気らしく、メニューにも一番大きく載っている。普通に美味そう。あ、スフレパンケーキもある。スフレ好きだなこのお店。
Aさんが指差したのはスフレドリア。分かる、写真だけでも美味そうだもんね。でも俺はオムライスって気分だからこのふわふわオムライスにしよう。ふわふわ系多いな？
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瀧(プロフ) - wwwさん» 作者もです笑 作者の願望が詰まった作品になっております笑笑 (2019年7月18日 22時) (
レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - ああ、こんな恋したい (2019年7月17日 18時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ひなさん» そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります(≧∀≦) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» ありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - この小説好きです。投稿頑張ってください！ (2019年7月4日 0時) (レス) id: 0d818dd5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2019年7月1日 0時
