［イナＧＯ］箱入り娘を連れ出して［南沢篤志］ (ページ6)

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唯一の友達ページ6

向かったのは二年生の教室

「二年生の教室…??」

桐生は不思議そうな顔をしつつもついてくる

俺は三組のドアを開ける

「よっ」

一番最初に反応してきたのは

「げっ(汗)」

「ちゅーか、内申沢ナル志先輩じゃん♪」

「あわわ、浜野くんっ…」

上から
倉間、浜野、速水

の二年トリオ

つか、倉間何でそんな嫌そうな顔すんだよ…

浜野は浜野で何なんだ…

「南沢さんの隣にいるの誰っすか」

「お、倉間いいこと聞いたな･･･ほら、自己紹介しろよ」

そう言って
桐生を促す

「え!?えぇ…桐生A、今日からこの学校に通うことになったわ･････篤志くんとは同じクラスよ、よろしく」

ところが先に反応したのは

「桐生さん!?」

「神童、知り合いか？」

神童と霧野だった

「え…………拓人くん!?貴方雷門だったのね…」

どうやら桐生と神童は面識があるようだった

「でも…まさか桐生さんが学校に通い始めるなんて…」
「ふふ、私から両親にお願いしたの…家のなかだけじゃ、つまらないじゃない」

「楽しそうだからなによりだよ」

桐生と神童の会話に

「神童、知り合いなのか？」

と尋ねる霧野

二人曰く、「財閥絡みのパーティー的な所で七年前位に知り合った」「桐生の唯一の友達と呼べる存在」だそうだ

予想外だったが…まぁ、いいや←

「そういえば…桐生さん部活とか入る？」

俺も少し気になっていたことを神童がたずねる

「部活…?拓人くんも何かやってるのかしら？」

「俺と…南沢さんとそこにいる二年は全員サッカー部だ」

「サッカー････」

「マネージャーでいいからさ、一回見学しに来いよ」

さりげなく勧誘してみる

お嬢様がマネージャーするというのも不思議だが(笑)

「それはいいのだけど…時間を貰えるかどうか…」

どういうことだ？

「親の規制がかかるかどうか…か」

「えぇ…拓人くんならわかるわよね、うちの両親がどんな人か」

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