14話 ページ15
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着いたのはどこかの家。
きっと、竃門くんの家なのだろう。
さぁっ、と血の気が引くのが分かった。
『か、竃門くッ…』
「なんだ?」
『私用事が、…ッ!!?』
ぐん、と腕を引かれて、
彼の胸の中に閉じ込められる。
その抱きしめる力は恐ろしい程に強くて、
骨が悲鳴をあげている。
「…逃げられると思ってるのか」
『ッ!!!』
低くてねっとりとした声が耳元でそう囁く。
ゾッとして、胸板を押し返すがビクともしない。
「はは、…さあ中に入ろう?」
"優しくて良い、竃門炭治郎"を彼は演じて、
私の事を家へ招き入れる。
ここで入らなかったらどうなるのか、
流石の私でも、理解出来る。
『…う、うん』
ニッコリと笑いながらエスコートする竃門くん。
だけど、その目は一切笑っておらず、私はビクリと体を揺らした。
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案内されたのは、竃門くんの部屋だった。
しっかりと整理整頓がされており、且つ、シンプルな部屋だった。
座らされたのはベッドの上で、
そこには目を疑うような物ばかり置いてあった。
「そう堅くなるな、ここは今日から君の家なんだ!」
『え?』
どさり、とベッドに押し倒される。
竃門くんはニコニコと嬉しそうに、不気味な程に笑っていた。
私は竃門くんの言葉が全く理解出来ず、
目を何度もパチクリとさせた。
「…俺と過ごすんだよ、これからも、この先も」
一生…否、永遠だな。
そう言って、竃門くんはほくそ笑んだ。
『な、何…言って、』
「…君はしつこいな。
何度も言わないと分からないのか?」
竃門くんの鋭い眼光が、私を貫いた。
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ソラ - いろいろ最高でした。これからも頑張ってください。無理はせずに頑張ってください。 (2020年12月24日 19時) (レス) id: 7e3430e7c8 (このIDを非表示/違反報告)
NENE - 最ッッッッッッッッッッッッ高!!!!最ッッッッッッッッッッッッッッッッ高!!!!!!! (2020年11月8日 16時) (レス) id: ca2dc89f1f (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - みんすけさん» ではでは、頑張ってくださいねぇ〜!!!応援してますよぉ!!!! (2020年4月8日 21時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
みんすけ(プロフ) - 善子さん» 全然大丈夫ですよ!!ありがとうございます! (2020年4月8日 21時) (レス) id: f8e74a4d73 (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - みんすけさん» なんか、コメ欄でこんなにすみませんっ!!更新とか、忙しいですよね(´;ω;`)ピエン頑張れくださいっ!!!!応援してます!!! (2020年4月8日 10時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんすけ | 作成日時:2020年3月30日 22時