13話 ページ14
・
その日は一日中、気が気じゃなかった。
ずっと視線を感じたりして、落ち着けなかった。
授業中も、休み時間中も。
…特に酷かったのは善逸と話している時。
しかも、何件も何件も竃門くんからメッセージが届いていた。
内容はいっつも同じ。
"言うなよ?言うなよ?言うなよ?言うなよ?言うなよ?"
何回送られてきたのだろうか。
もう、うんざりであった。
だから私は、竃門くんの通知をoffにした。
そんな長い1日が終わり、今度こそ善逸とのデートだ。
楽しみだな、と浮かれてウキウキしていると、
「…Aさん」
『え、ぁ…っ竃門…くん』
物凄く怒ったような顔をした竃門くんと、会ってしまった。
逃げなきゃ、と思っても足が動かなかった。
「…善逸に言ったのか」
『言ってないっ!』
「…じゃあ何故善逸が、俺の事を避けるんだろうなあ?」
ビクリと体を揺らした。
…そうだ、善逸気づいていたんだ。
善逸は耳がいいから、モロバレだったんだ。
そう気づいた途端、冷や汗が止まらなかった。
また、滅茶苦茶にされるの?
っ…善逸…たすけて…
『っでも本当に私は何も…い"ッ!』
「五月蝿い…… お仕置が必要みたいだな?A」
必死に抵抗しても、無駄だった。
私の抗議は、竃門くんの事を苛立たせるだけであった。
竃門くんは爪を立てて、私の腕を掴んだ。
痛い、離して、なんて言って振り解こうとしてもビクともせず凄まれる。
ずんずんと腕を引きながら進む竃門くんにただただ着いて行く事しかできなかった。
・
405人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラ - いろいろ最高でした。これからも頑張ってください。無理はせずに頑張ってください。 (2020年12月24日 19時) (レス) id: 7e3430e7c8 (このIDを非表示/違反報告)
NENE - 最ッッッッッッッッッッッッ高!!!!最ッッッッッッッッッッッッッッッッ高!!!!!!! (2020年11月8日 16時) (レス) id: ca2dc89f1f (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - みんすけさん» ではでは、頑張ってくださいねぇ〜!!!応援してますよぉ!!!! (2020年4月8日 21時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
みんすけ(プロフ) - 善子さん» 全然大丈夫ですよ!!ありがとうございます! (2020年4月8日 21時) (レス) id: f8e74a4d73 (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - みんすけさん» なんか、コメ欄でこんなにすみませんっ!!更新とか、忙しいですよね(´;ω;`)ピエン頑張れくださいっ!!!!応援してます!!! (2020年4月8日 10時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みんすけ | 作成日時:2020年3月30日 22時