優しい彼の裏の顔【竈門炭治郎】【鬼滅の刃】

11話 ページ12

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ﾁﾘﾘﾘ､と元気な目覚まし音で目が覚めた。
んーっ、と唸りながら背伸びをして起き上がる。

…あ、善逸におはようって連絡しなきゃ…。





『善逸のトーク…ん？』


《おはよ、A》




スマホを開くと、そこには"通話中"との文字が。
…え、もしかして…寝落ち電話！？




『っわ、忘れてた…！』


《朝からAの声一番乗りに聞けて嬉しいや》




などと、小っ恥ずかしい事を言う善逸。
私はそんな善逸を軽くあしらって、準備をするから電話を切るねと告げる。





《りょーかい。また後でね》


『うんっ』





短い会話を交わして、電話を切る。
寂しいな、なんて思うけどあと数時間で会えるから我慢我慢…。

顔を洗って、歯磨きをして、紙を整える。
バレない程度にメイクをして、荷物の準備をする。



朝ごはんはパン派です。
バターたっぷり塗って、マーマレードジャムと食べるのが大好きです。

私はブラックコーヒーが飲めないから、
毎朝カフェオレを飲んでいる。


ニュースをぼんやりと見ながら、パンをひと口かじる。




『…あ、もうこんな時間か…』




朝ごはんを食べ終わると、台所に食器を置いて水に浸ける。

行ってきます、と一言残して学校へ向かう。

ｶﾞﾁｬﾘと扉を開いて、外へ出る。
…良かった、今日は晴れてる。

家の鍵をかけて、家から出ると、後ろからぽんぽんと肩を叩かれる。


ん？と思いながら振り返るとそこには、






「おはよ、A」


『ぜっ、善逸！？』





恋人である、善逸がニコニコと立っていた。









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