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誘感 10 ページ10
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あのあと、ホテルから出て、駅まで送ってくれた。
｢Aちゃん、今日はありがとう｣
｢いやいや。こちらこそだよ！｣
｢気をつけてね｣
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これが最後の会話。
あれから2ヶ月、全く連絡を取っていない。
SNSのチェックも何もしてくれなくなった。
彼からの通知を楽しみにしていた自分がいた。
けれど、もうその通知はこない。
遊ばれたのかな。
ただの暇つぶしにされたのかな。
それでも、私は変わらずSNSに浮上し続けた。
新しく絡み始めた人もたくさんいる。
健人くんもその中の1人。
あとから知った。風磨くんと健人くんはリアルな友達らしい。
だから住んでるとこも、年齢も彼と一緒。
忘れかけてた頃、あの時の記憶がよみがえった。
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作者名：茉音美。
| 作成日時：2019年1月30日 21時
