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誘感 09 ページ9
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幾度となく降り注ぐキス。
気付いたら何も着ていなくて、
初めての感覚に溺れていた。
聞いたことのないような声を出して
感じて、感じて、めいっぱい感じさせられた。
今日初めて会った人と。
私は初めての経験を。
終わったあとも、しばらく抱き合っていた。
｢Aちゃん、｣
｢ん？｣
｢俺の事好き？｣
｢え｣
恋愛感情があるかって言われたら、わからない。
優しくしてもらって、ただ単に私1人で舞い上がっているだけなのかもしれない。
｢困らせちゃったね、ごめんね｣
そう言って頭を撫でてくれた。
この "ごめん" の意味に気づかなれけばいけなかった。
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作者名：茉音美。
| 作成日時：2019年1月30日 21時
