瑠 璃 玉 薊 。【Kento.N】

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｢今日は一日中晴れ、洗濯物も乾きやすい日となるでしょう｣



朝見た天気予報は晴れだと言っていた。
なのに、バイト終わり店から出たらザーザー降りではないか。



もちろん傘は持っていないし、他の雨具もない。






所詮予報だ。外れることだってあるってことはわかってる、だけどここまで降らなくてもいいじゃない。




きっと通り雨だろうから私はしばらく待つことにした。






スマホの電源を付け、ちょうど目に入ったのが今日の占い。

いて座は12位だった。



【衝撃的な出来事が起こります】




｢衝撃的ねぇ。あ、天気のことか｣


たしかに衝撃的よ。

占い当たってるじゃん。




冬に入りたての夜10時。
雨の中外に突っ立っているのは寒いので私はバイト先の店に戻ることにした。








この時さっさと中に入ればよかったのに、何を思い立ったのかわざわざ外で明日のスケジュールを確認してたから、見てしまった。




見たくないものを。






スケジュール確認なんて中でも出来たのに。


あのまま入っていたらこんな想いしなかったのに。







彼氏の風磨が親友と腕を組んで歩いてる姿なんて。




見たくなかった。




ましてやキスしてるところなんて



もっと、見たくなかった。

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