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ヒップホップが流れる車内。




しれっと再び繋がれてる手。









「今度は心スポいこーぜーー」


「おーーいいねっ、あそことか有名じゃね?」




運転手と助手席の男が話してるのが聞こえる。




心スポ、行ったことない。


特別そういうのが苦手っていう訳じゃないが、ちょっとさすがに怖いかも。







『怖いの?(笑)』


「そんなことないよ」





なんで強がっちゃうんだろうね、可愛くないな。



あなたのせいでのドキドキと、心スポのせいでのドキドキ、どちらのせいかわかんなくなった。





あっという間に目的に着いた。


街頭なんて全くない山道。




絶対こんなところに来るべきでは無い。


「いこーぜーー」




みんな簡単に道を進んでく。


あなたは1番後ろにいた。



『前ってつまんなくね、後ろの方がいい』




ちょっとよくわかなかったけど、びくびくしながら進んでたから真ん中にいた私も気づいたら最後になってあなたの横にいた。



『やっぱり怖いんじゃん』



そういって、私の手を取った。





「みんなに見つかる…」



『じゃあ離していいの?』





「だめ…。」






あなたはいつもずるかった。

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作者名:茉音美。 | 作成日時:2022年7月12日 21時

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