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バレないように。
きっと、大丈夫。
言わなきゃバレない。
結局、行ってしまった。あなたの元に。
呼ばれたのは家だった。
特になにかある訳でもなく、その日はすぐに帰った。
そして1週間後また呼ばれた。
そこであなたは。
『ねぇ付き合おうよ』
そう私に言ってきた。
でも、交際なんてしたらもっと面倒臭いことになるのは分かっていた。
「ごめんね、」
あなたは寂しそうな顔をしていた。
『なんでだめなの〜嫌いなの?』
「嫌いじゃないけど、、さ、、」
あなたとは一緒にいて楽だった。
とても居心地が良かった。
加藤が居なければきっと即決して付き合っていたと思う。
でも加藤が居なければ私たちは会うことはなかった。
もし、付き合ってなにかあってもあなたは助けてくれる?私を守ってくれる?
『付き合お??』
再び言われて私は承諾してしまった。
19歳の冬、1月25日の事だった。
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作者名:茉音美。 | 作成日時:2022年7月12日 21時