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二十二話 ページ22

司くんと会話しなくなってからどれ程経ったのだろう。

いや、正確に言えばたった1週間程度だが毎日毎日話していた日常が変わってから、ぽっかり穴が空いたみたいだ。



あの日から司くんは徹底的に私を避けるようになった。



まぁ当たり前だろう。

冗談であんなことを行ったんだ。
真面目で真っ直ぐな彼だから許せなかったんだろう。




きっと朝になったらケロッと許してくれるんだろう。
初めはそう思った。が

あれから何度もメッセージを送ったが既読がつくことはなかった。




学校でであっても声をかけられない。

なんせ司くんとはクラスも違うし接点といえばメッセージアプリでしか無かった。



ある日の放課後。

彼が告白されているのを見た。
学校でも有名な可愛い子。
私なんか足元にも及ばない。



見ていられなくて、その場から逃げ出した。

あぁ、司くんはなんと返事をしたのだろうか。
…いや、決まってるか。


あんな可愛い子に告白されて、断るなんて、ありえない。







頬に雫が伝った。
雨は降っていない。
驚いて拭うと、それが自分の瞳から出たものだと気がついた。



胸が痛い。
声が出ない。
喉が苦しい。


嗚呼、どうして気が付かなかったんだろう。





私、司くんが好きだった。

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えむえいか(プロフ) - ギャグだと思ったら唐突のシリアス!!私と同じ感じ(誰も聞いてない)だし、ハッピーエンド!!好きぃ… (2022年7月22日 18時) (レス) @page27 id: e99fb6245e (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い - 唐突なシリアス展開…。好き((突然の告白 てかどうやってLINO風にしてるんすか? (2021年11月3日 1時) (レス) @page28 id: 018c15a2f3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーとみんと。 - ぐへへへへ彰人くんのも楽しみにしてます((( (2021年10月28日 18時) (レス) @page27 id: d959435e19 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - ほんとだごめんなさい (2021年10月28日 11時) (レス) id: 2f797bd2a7 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 星霞さん» 彰人くん楽しみにしてる (2021年10月28日 11時) (レス) @page27 id: 2f797bd2a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるみっこ。 | 作成日時:2021年10月15日 17時

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