ワンダショレン ページ39
「Aちゃん!…あれ?もしかして悩み事?」
しゃがんで俯いていたらレンくんに声をかけられた。
『あ、レンくん…。うん、ちょっとね』
そう言うとレンくんは心配そうに顔を覗き込んだ。
「何かあったの?」
私はもう一度下を向く。
そこには無くしたと思っていた私のポーチ、櫛、ハンカチ、ヘアゴム等が沢山落ちていた。
…そして明らかに盗撮したであろう写真も。
司くんと二人で談笑している写真。
類くんと機械いじりをしている写真。
えむちゃんとわんだほーいをしている写真。
寧々と恋バナをしている写真。
普段の日常や、見られたくなかった秘密までそこに落ちていた。
『ごめんね変なの見せて…』
そう言うとレンくんは眉を下げた。
「大丈夫だよ。もっと頼って欲しいな」
『ありがとう…レンくん』
レンは優しくAを抱きしめた。
その裏側でAにバレないように笑みを浮かべた。
僕はAちゃんが好きだった。一目惚れだ。
でもAちゃんはみんなと距離が近い。
KAITOとも類くんとも司くんとも
おかしい、Aちゃんと1番仲がいいのは僕なはずなのに。
ある日、Aちゃんがセカイに忘れ物をした。
初めは今度あったら渡そう。そう思ったけれどなんだかそれがとても魅力的に見えて、欲しくなって、盗んでしまった。
一度してしまうと、止まらなくなった。
どんどん増えていくAちゃんのモノに囲まれていることが、どうしようもなく嬉しかった。
Aちゃん事僕のモノになる日は、そう遠くないだろう。
そんな夢を見て、目を閉じた。
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うるふ - ひぁぁ‥穂波ちゃんん‥すごく可愛かったです〜!素敵な作品ありがとうございます(人 •͈ᴗ•͈)♡ (2022年6月6日 1時) (レス) @page19 id: ca605e0760 (このIDを非表示/違反報告)
イッシー(プロフ) - とても面白かったです!フレ登録いいですか? (2022年1月2日 2時) (レス) id: 38d413f226 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - 9ページのワンダショの所なんですが…24行目天馬と司ってなってて…私の勘違いでしたら大丈夫です^ - ^ (2021年12月25日 11時) (レス) @page9 id: 8a76468b41 (このIDを非表示/違反報告)
鞠 - いつも見てます!フレ申請したいのですが、よろしいですか? (2021年11月11日 17時) (レス) @page10 id: 3f69bb0e3a (このIDを非表示/違反報告)
ツクヨミ(プロフ) - リクエスト最高でしたまたリクエストいいですか、溺愛ヤンデレレオニバージョンお願いします (2021年10月22日 13時) (レス) id: 8fcd9949a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くるみっこ。 | 作成日時:2021年10月12日 20時