治くんは、おさまらん。

治くんは、男らしさがおさまらん。 ページ34

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その翌日の朝練のことだった。

女子の更衣室から出て、体育館に入ると.......



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「「「「あ！A、おめでとー！」」」」


『.......なぁ、どういう事か教えてや、治くん？』




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待ち構えてた部員に祝われた私。


一瞬、誕生日やったか？
とか思ったけど、そんなことも無く。

間違いなく.......私と治くんが付き合った事についてだろう。


.......秘密にすることにしたんやなかったん？

そういった意を込めて、治くんの方をむくと、治くんは慌てふためいていた。



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「.......ちゃうねん！ほんまに誤解や！！
俺が言ったわけやなくて.......！！


実は.......昨日のやり取り全部.......

こいつらに見られとってん！！！！」



『......はぁっ！？！？？』



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治くんが言うには、

私達の良い感じの雰囲気(？)を感じた皆は、
私達がくっつく瞬間を見ようと、別れたと見せかけて完全に尾行してたらしい。

.......治くんの方を見ていた私のジト目が、
一気にバレー部のみんなの方へ向く。


.......ほんま、こいつら有り得へん。



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「いやぁ、やってお前ら見てんの、
ほんま焦れったかってんもん.......！！

気になんのも無理はないやろ！！」


「にしても、Aが意外と積極的なのはびっくりしたな、あ、写真みる？←」



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.......絶対この二人、尾行の言い出しっぺやろ。


てか、ほんま角名くん、最近いじりすごいとは思っとったけど、ここまで言ったら、いじりやなくて、いじめやん、、！！


まじで許さん.......！！！

そう思って、私が口を開こうとしたのを、
治くんの声が遮った。

お、ここは治くんが男らしく.......？



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「ほんま、お前らに見られるとか最悪や。

プライバシーの侵害ってやつやぞ！！
Aも嫌がっとるし.......！！

ほんま、次やったら許さへんからな.......！！」



「「「「.......お、おう」」」」



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治くん、珍しく正論やし、男らしい。。。

めっちゃかっこええやん.......惚れ直したわ。


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「やって、Aの“愛しとる”って言った時の照れた可愛ええ顔、他のやつに見られたとか気に食わへんねんけど！！

あれ、俺だけの墓場までの家宝にしようと思ってたのに！」



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.......いや、怒っとるとこ、そこやったんや。

これは男らしい.......んか？


とりあえず.......惚れ直したんは撤回や。うん。



治くんは、男らしさがおさまらん＿＿＿？



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治くんは、気の早さがおさまらん。→←治くんは、充電量がおさまらん。

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