治くんは、心配性がおさまらん。 ページ24
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翌日__私が靴箱をあけると、手紙と大量の写真がなだれ出てきた。
私は嫌な予感がしつつも、それらの写真を見ると、そこには色々な姿の私が写っていた。中には下着姿のものまでも。
冷や汗が額に浮かび、吐き気までしてきた。
足の力が抜けて、ペタンと地面に座り込む。
そんな私の上から、「なんやこれ.......」と呟く二つの声が聞こえた。
はっとして見上げると、そこには双子がいた。
.......見られた、やんな。
今まで隠してた癖に、いざバレたら込み上げてきたのは焦りなんかより、酷い安心感やった。
自然とでてきた涙で視界がぼやけて、
彼らの表情はあんまし見えんかったけど、
彼らの声色から凄く怒っているのがわかった。
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「「おい、A!どう言う事やねん!?」」
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と、双子に詰め寄られるも、
嗚咽で上手く言葉を紡ぐことが出来ない。
双子もそんな私に戸惑いを浮かべているが、さり気なく落ちている写真をさっと集めて隠してくれてる。その優しさに涙は止まることが無くて。
そうしてる内に、どんどん男バレのの皆がやってきて、私達の状況に驚き、双子の説明を受けた後、
双子達と同じように怒りを浮かべながらも、色々聞き出したくても、私が泣き止まないためオロオロしていた。
そんな中、最後にやってきた角名くんが、
私の代わりに説明をしてくれた。
治くんが「なんで言わんかったんや!?」と、角名くんに殴りそうな勢いで向かってった為、私は流石に泣いてる暇やない、と思い声を張り上げた。
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『ごめんなさい!私が、どうしてもって頼んでん!
春高前の皆の邪魔したなくて.......っ、!!
ごめんなさ.......っ、い!?!!』
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突然頬に軽く痛みが走った。.......治くんにぶたれた。
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「ええ加減にせぇや!
ここにいる誰も迷惑なんて思ってへんわ!!
むしろ、最近Aの様子が変やから、
ずっと心配しとったんやぞ!!
ほんまに!心配してんぞ!!」
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凄い勢いで言う治くん。
ああ、治くんは。皆は。
私を心の底から心配してくれとったんやな。
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『ほんま、心配かけてごめんなさい。
あと、ありがとうございます。』
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私がそう言うと、皆がそっと頭を撫でてくれた。
そして、治くんはぎゅっと私を抱き締めた。
いつもなら突き放しとるが、私もそっと抱きしめ返した。
逃げてばっかの私は、心配性な彼に、もう大丈夫やと伝えなあかんから。
治くんは心配性がおさまらん___
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治くんは、息切れがおさまらん。→←サムは、面倒臭さがおさまらん。
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アニメラブ - 続編みたいです!! (2022年10月28日 15時) (レス) @page50 id: 224878efa2 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 続編みたいです!お願いします! (2022年2月26日 0時) (レス) @page50 id: ad6bc992f8 (このIDを非表示/違反報告)
える - 続編待ってます! (2021年8月14日 10時) (レス) id: dae120511d (このIDを非表示/違反報告)
かすたぁど - 続編みたいです!待ってます!! (2021年8月5日 10時) (レス) id: f00f6ed815 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 好き (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5c13cd4981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかかのおにぎり | 作成日時:2020年2月24日 23時