公安との亀裂。 ページ45
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五条悟率いる数人の集団は瞬く間に“不可視型敵”を殲滅していった。
オールマイトですら手も足も出なかったそれらの敵をあっという間薙ぎ倒していく正体不明の集団。その異様な光景を目の当たりにした公安はもちろん諸々の事情をしつこく聞き続けたが、彼らは誤魔化すばかりで詳しいことを一切話そうとしなかった。
それは五条達にとって、自分たちに有利な形で公安に取引を持ちかけるための意図的な沈黙だった。
五条達は当然だがヒーロー免許なるものを持ってはいない。もちろん“不可視型”であろうと“敵”は“敵”であり、それを倒すために“個性”を使うならば免許が必要というのが公安側の立場なので、五条達の行動は決して褒められたものじゃあない。
そこで五条達は自分たちの力が“個性”では無いことを証明し、ヒーロー免許の代わりとなる“不可視型敵”を倒すための許可を求めることにしたのだ。その代わり許可さえくれれば不可視型敵は全て自分たちが殲滅すると誓うし、ある程度の情報も与えるという交換条件付きで。
公安は結局やむを得ずその条件をのみ、まずは“抹消”の個性持ちである相澤消太を呼び出した。
結果はどうだ？どう考えても五条達の力は“発動型”であるのに、相澤の個性を受けてもその力を難なく使えているではないか。故、公安は彼らの力が“個性”以外のものであると渋々認めたのだ。
そして五条悟率いるその摩訶不思議な力を持つ集団には特別な許可が与えられた。また公安はその取引条件を踏まえて彼らの“不可解な力”に関する説明を求めたのだが、彼ら(主に五条悟)から返ってきたのは
『信じられないかもだけどさ、僕達は違う世界で君達の“個性”とは似て非なるこの“特別な力”を手に入れたんだよね。そしてその世界には君達の言う“不可視型敵”が今回のように力を持たない人々を襲っていた。その“不可視型敵”は僕達のような“特別な力”を持つものにしか斃せないし、見えもしない。君達が為す術なかったのはこのせいってわけ。』
『そんで僕達はそいつらを倒しながらその世界で生きて死んだ。…と思ったら、なんでか今のこの“個性”のある世界で生まれ変わったんだよね。しかも前の世界での力を持ったまま。ただ困ったのは何故か僕達と一緒にこっちの世界に“不可視型敵”も来ちゃったってことだ』
公安の面々の表情は全く信用ならない彼らの信用ならない話に対して険しくなる一方だ。この時点で両者の関係には明らかに亀裂が入り始めていた。
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瑞樹(プロフ) - はい、先日はわたくしの作品にコメント有難うございました。とても励みになっております。さて、あなた様の作品。圧倒的に面白いと感じました。表現が素晴らしく、とても読み応えがありました。更新頑張って下さい。応援しています。 (2022年11月9日 17時) (
レス) id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
愛ってなんや？ - てぇてぇよ。悠二くんたちいるんですね！！！よかった泣面白いです、更新待機してます！、 (2022年10月23日 8時) (レス) @page32 id: 027cc676f2 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 胸熱展開やばい！！！！応援してます！！！！！！ (2022年10月20日 23時) (レス) @page31 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
ウパー(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！ずっと続きを待っていたので更新とても嬉しいです！陰ながら応援しています！ (2022年10月17日 15時) (レス) @page30 id: 63329ae988 (このIDを非表示/違反報告)
4CE - 続きを…！待っています…！！ (2022年9月10日 1時) (レス) @page28 id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかかのおにぎり
| 作成日時：2022年1月29日 19時
