五条のたった1人の親友。 ページ38
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えも言われぬ歓喜を興奮を、私の理性が抑え込む。
「お願い、辞めて。もう
夏油様との再会だけを望んで生きてきた私も、その希望が絶たれて発狂した私も、今しがた先生の言葉によって再び甦った希望に歓喜した私も全て本物だ。
だがその再び息を吹き返した希望を拒み、自分自身の心が『お前はもう楽になりたいんだろ』と訴えかけてくる私だって、紛れもない本物なのだ。
「うーん、でもそう簡単に諦められたら困るなあ。僕はAにこんな不確定な希望であってもそれに縋って生きて欲しい。そして傑を…僕のたった1人の親友を、これからも一緒に探して欲しいんだけどな。」
ああ、この人はなんて狡い言い方をするんだ。……でもまぁ、無理もない。
だって、私の目の前にいるコイツは聖人君子なんかではなく、天上天下唯我独尊…他人の気持ちを慮ることを知らない男で──それでいて夏油様の生涯たった1人の親友なのだ。
いやぁ、本当に。五条悟という男はずるいよ。
そんなことを言われては、否が応でも最強の親友と共に過ごした青い春に思いを馳せている夏油様のあの何とも穏やかで幸せそうな笑顔を思い出さずには居られないだろ。……私がどれだけ彼を笑かそうと頑張ってもそんな笑顔はしてくれなかったのに、唯一無二の親友ってのはずるいよなぁ、ほんと。
まったく、どうしてくれるんだ。
さっきまであんなに緊張していたはずなのに楽になりたがっていた私の心が掌を返して『やっぱり、私だって夏油様に会いたくて会いたくて仕方ない』って叫んでいる。
「もう、そこまで言われたら夏油様を見つけるまでは死ねないでしょ。……先生、必ず
「うんうん、そう来なくっちゃね！」
と、一通り話が終わったのを見て、暫く黙っていた悠仁達三人が何やらホッとしたような顔で各々話しかけてきた。「死んだら殺す」発言しておいて実際は本当に不安だったらしい。……かたじけない。
「ん？Aは傑を連れ戻すまでは高専には入れないよ。こっちも傑を探すけど、それと同時並行で傑の方から見つけてもらう作戦も続けるからね。つまり、Aには今まで通り雄英高校ヒーロー科で目立ってもらうってこと。」
「……はァ！？？」
…どうやら私のヒーローアカデミア生活はまだ続きそうです。
なおこの後、前世の最期の無謀な行動についてコテンパンに怒られた。
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瑞樹(プロフ) - はい、先日はわたくしの作品にコメント有難うございました。とても励みになっております。さて、あなた様の作品。圧倒的に面白いと感じました。表現が素晴らしく、とても読み応えがありました。更新頑張って下さい。応援しています。 (2022年11月9日 17時) (
レス) id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
愛ってなんや？ - てぇてぇよ。悠二くんたちいるんですね！！！よかった泣面白いです、更新待機してます！、 (2022年10月23日 8時) (レス) @page32 id: 027cc676f2 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 胸熱展開やばい！！！！応援してます！！！！！！ (2022年10月20日 23時) (レス) @page31 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
ウパー(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！ずっと続きを待っていたので更新とても嬉しいです！陰ながら応援しています！ (2022年10月17日 15時) (レス) @page30 id: 63329ae988 (このIDを非表示/違反報告)
4CE - 続きを…！待っています…！！ (2022年9月10日 1時) (レス) @page28 id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかかのおにぎり
| 作成日時：2022年1月29日 19時
