羂索の呪い。 ページ35
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「とりあえず話は教室に入ってからね！」と言われ、その校舎内に私達は入っていく。自身の記憶のみを頼りに設計を依頼したと言っていたが、その割に再現度が高すぎて何だか感慨深かった。
いやまぁ、再現度を高めるためにしても今どき一から作るならオール木造にしなくても良かったでしょとも思うが、木造じゃなかったら高専じゃない気もするのでそこは先生なりに考えたのだろう。…先生も先生で“青春”の思い出への拘りは強い人だからな。
『…確かここを曲がれば一年の教室があったなぁ、って本当にあるし。ここまで再現されてんのかよ。すご。』とか思いながらも教室に入り自分の席──確か1番左端だ──に座る。
そして全員が座ったところで先生は嬉しそうに教壇に立ち、話し始めた。
「じゃ、今からAちゃんに今世の呪術界についての授業をしたいと思いまーす！！テンション上げてこみんな！！」
「「(いや、どう考えても上がらないだろ。)」」
「ちょっとぉ、あげてよ。……まぁいっか。じゃあさっそく説明していくね。」
現時点で調べがついてることは主に三つ。
一つ、皆が共有して“11年前のある日”に前世の記憶を取り戻したこと───そしてその日は私の今世の家族が殺された日であること。
二つ、前世の記憶を保持し今世に存在するものの共通点は“私か羂索”に深く関わりがあること。逆に“それ以外のものは呪術界に関わりがあろうと今世には存在しないこと。ただこれには天元様や宿儺などの例外があるそう。
三つ、私の今世の家族を殺したのは羂索の回し者だということ。聞くに当時5歳の私はまだ前世の記憶がなかったため、それに痺れを切らした羂索が私にその記憶を取り戻させるきっかけとして仕掛けたのでは無いかという。
そして主にこの三つの要素とそこにプラスで先生を中心とした人達で今まで調べてきた細々としたことを総合的に鑑みて彼らが出した結論はこうだ。
今世に私たちが呪力を持ち存在するのには私と羂索の間の因果──もっと言えば死ぬ間際の羂索が私にかけた呪いが根底にあるということ。
ああ、なるほど。
そこで思い出されるのは前世の最期にこの瞳に映った最愛の人の皮を被った最低な人間の醜悪な顔とその口から絞り出された呪いの言葉。
『呪う、呪う！私の全てを捧げた計画の邪魔をしたこと…死んでも呪う……！！そうして来世では必ず私がお前の全てを壊してやる───』
ああ、やはり。
お前の呪いは今世でも夏油様を奪い取るのだな。
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瑞樹(プロフ) - はい、先日はわたくしの作品にコメント有難うございました。とても励みになっております。さて、あなた様の作品。圧倒的に面白いと感じました。表現が素晴らしく、とても読み応えがありました。更新頑張って下さい。応援しています。 (2022年11月9日 17時) (
レス) id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
愛ってなんや？ - てぇてぇよ。悠二くんたちいるんですね！！！よかった泣面白いです、更新待機してます！、 (2022年10月23日 8時) (レス) @page32 id: 027cc676f2 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 胸熱展開やばい！！！！応援してます！！！！！！ (2022年10月20日 23時) (レス) @page31 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
ウパー(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！ずっと続きを待っていたので更新とても嬉しいです！陰ながら応援しています！ (2022年10月17日 15時) (レス) @page30 id: 63329ae988 (このIDを非表示/違反報告)
4CE - 続きを…！待っています…！！ (2022年9月10日 1時) (レス) @page28 id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかかのおにぎり
| 作成日時：2022年1月29日 19時
