孤高の強さ。 ページ12
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Aが轟に言った一言で場の空気は完全に冷えきった。
それは単に彼女のその言葉に苛ついた轟の体から抑えきれない冷気が漏れ出てるのもあった。
だがそれ以上に先程相手を瞬殺した轟のことをハッキリと「弱い」と言い切るAの大胆不敵さ、そして…そんな己の言葉に対して何者にも有無を言わせまいとする彼女の冷たく重い圧に、彼等は自ずと畏怖したのだ。
そして、試合は始まった。
Aの役は敵だ。
やはり轟は開始早々、先ほどと同じ様に建物ごと凍らせた。…しかもAに煽られてイラついている分、威力が凄まじい。
しかしながらAは凍らせられた足元に手を触れさすと、自身の大量の“呪力”を注ぎ込み…それを伝播させていくことで、一瞬にして建物の壁や床を覆う全ての氷を砕いてしまった。
轟は先程の氷でAは戦闘不能になっているだろうから、後は障子の情報通りに彼女の元…つまり核の場所へ行けば良い、そう思って彼女のいる部屋の目の前まで来ていた。しかし突如立っていられないほどの大きな力が建物をどんどんと伝って震わしていき、それによって轟は思わずよろけてしまった。
しばらくの間、凄まじい音ともに建物は揺れに揺れ、ある程度揺れがおさまった頃には建物内の氷が全て崩れ去って足元にバラバラと積み重なっていた。
轟が何とか立ち上がった時には、Aはもう目の前に立っていた。轟はマズイ、そう思う隙もなく、腹に重い蹴りを浴び気絶した。Aはそんな轟に確保テープを巻き付けると、異変を個性によって感じ取って駆けつけた障子に向き直った。
轟が倒されているのを見た障子は少し目を見開いたものの、即座に目と腕を複製し肉弾戦に備えた。
障子は体格が良い。それに加え個性を使えば、複製した目により死角を無くすことや、複数の腕から凄まじい力で打撃をくらわすことが出来る。
しかし、そんなことはAには一切関係ない。Aがかつて相手取ってきたのは、
故に、Aは何度か触手によって防がれたものの、障子に反撃をさせる暇もなくあっという間に轟と同じように腹に重い蹴りをくらわせて気絶させ、その体に確保テープを巻き付けた。
この瞬間、Aの勝利が確定した。
Aの孤高の強さに誰もが圧倒されていた。
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瑞樹(プロフ) - はい、先日はわたくしの作品にコメント有難うございました。とても励みになっております。さて、あなた様の作品。圧倒的に面白いと感じました。表現が素晴らしく、とても読み応えがありました。更新頑張って下さい。応援しています。 (2022年11月9日 17時) (
レス) id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
愛ってなんや？ - てぇてぇよ。悠二くんたちいるんですね！！！よかった泣面白いです、更新待機してます！、 (2022年10月23日 8時) (レス) @page32 id: 027cc676f2 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 胸熱展開やばい！！！！応援してます！！！！！！ (2022年10月20日 23時) (レス) @page31 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
ウパー(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！ずっと続きを待っていたので更新とても嬉しいです！陰ながら応援しています！ (2022年10月17日 15時) (レス) @page30 id: 63329ae988 (このIDを非表示/違反報告)
4CE - 続きを…！待っています…！！ (2022年9月10日 1時) (レス) @page28 id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかかのおにぎり
| 作成日時：2022年1月29日 19時
