極めろ！協調性！！ ページ16
2日目、早朝。
生徒たちは重い瞼を擦りながら集合していた。
「おはよう諸君。本日から本格的に強化合宿を始める」
そして相澤の指示により、爆豪は入学初日に行ったように個性を使ってボールを投げる。が、その記録はほとんど伸びていない。
相澤はいう。A組の生徒たちは様々な経験を得て確かに成長している。けれどもそれは技術面や精神面という話。個性そのものの成長は乏しい。
「だから、今日から君らの個性を伸ばす。死ぬほどキツいがくれぐれも死なないように」
そうして始まった個性を伸ばすための訓練だが、当然それぞれに最も適したメニューを提示しているため、内容は全く異なっている。
そのため十人十色な生徒たちのことを、ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ達が自分たちの能力をめいいっぱい活用して管理し指導する。
で、何故か、Aは訓練する生徒側ではなく管理・指導する大人側へと振り分けられていた。
まずはその経緯を話そう。
相澤のあの言葉の後、A組生徒が皆一通り訓練の内容を案内された。が、その中でAだけが唯一何も言われず取り残されていたのだ。
「あの、私は何をすれば…？」
「A。お前はちょっと“個性”が特殊だからな。今回はプッシーキャッツ達の方について、他の奴らの手伝いに回ってもらう」
「エッ」
相澤の主張は最もなものだ。
Aの力は個性ではなく呪術だ。そのため正直言って呪術の訓練など相澤達からしたら管轄外にも程があり、どうすることも出来ない。
また、そもそも今回の合宿の目的は仮免取得にふさわしい実力を個々が身につけることであり、この点でもAは公安お済みつきの実力持ちであり仮免を既に取得しているため、個性強化訓練をする必要が無いと言える。
ゆえにそういった理由を加味した結果、「今回、Aには指導側についてもらおう」という結論で落ち着いたのだ。
それに。
「Aは戦闘面の実力は申し分ないが、だいぶ協調性に欠けるからな。そうだな…、基本的には指導側だが、今回はある意味お前の“協調性強化訓練”でもあるってことで。まぁ、頑張れよ」
相澤たち教師陣や公安サイドの懸念として、Aの協調性の無さは度々あげられていた。そのため今回はそれを補強する機会としても期待されている。
ちなみにこの後。
愕然とするAをここぞとばかりに全力でからかいに行った爆豪や上鳴は、彼女によって訓練でしこたま扱かれることになる。
仲間って、思ってしまったら。→←貴方の心の憂いを拭うのは私でありたい。
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ハノン(プロフ) - 八百万さんの優しさがしみました、、、😭更新ありがとうございます。 (4月6日 15時) (
レス) @page15 id: b1aa25fb33 (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！前編から読ませていただいておりました！これからも楽しく読ませていただきます！ (7月12日 20時) (レス) @page6 id: f500b808b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかかのおにぎり
| 作成日時：2023年7月12日 20時
