カントクの妹は青学の高嶺の花でした【2】 (ページ20)

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花、28本ページ20

武内「なんだこのていたらくはお前ら！！何点取られりゃ気がすむんだ。DF寝てんのか！？オイ！」

今の得点は22対25で、やはり海常がリードしている……が、それであのセリフってことは…まだ誠凛のことナメてんのか、あのオッサン…

笠松「つっても、あの一年コンビはヤベーぞ実際。10番(火神)はオマエが抑えてるからいいとして…なんなんだ、あの異常にウッスい透明少年は…」

黄瀬「でしょ？黒子っちは実は…」

笠松「なんで嬉しそうなんだテメー」

黄瀬「イテッ。だ、大丈夫っスよ、たぶん。すぐにこの均衡は崩れますよ

……なぜなら」

　

　

リコ「とにかくまずは黄瀬君ね」

日向「火神でも抑えられないなんて…もう一人つけるか？」

火神「なっ…ちょっと待ってくれ…ださい！！」

『ださい…？』

それ、敬語のつもりですか………って、今はそんなこと言ってる場合じゃないっつの

黒子「…いや、活路はあります」

　

「「彼には弱点がある」」

　

【誠凛ベンチ】

「「「「「弱点…！？」」」」」

なんでも模倣(コピー)できる人の弱点………

考えられるのは、その対象が自分の身体能力よりも上回っている場合……いや、実際火神さんのコピーはできてるんだから、それはない

となると…残るは、コピー出来るかどうか以前に【見る】こと自体が困難な場合…ってところか

そんなことが可能なのは…

日向「なんだよ、そんなのあんなら早く…」

黒子「いや…正直、弱点と言えるほどじゃないんですけど…
それよりもすいません、もう一つ問題が…」

小金井「え？」

黒子「予想外のハイペースで、もう効力を失い始めてるんですよ」

…え

「「「「…！？」」」」

　

　

【海常ベンチ】

黄瀬「彼のミスディレクションは、40分フルには発動できないんス」

笠松「ミスディ…何！？」

黄瀬「11番(黒子っち)のカゲの薄さは、別に魔法とか使ってるわけじゃなくて…ザックリ言えば、他に気をそらしてるだけ。一瞬ならオレにもできます

"オレを"見ててください」

黄瀬はそう言うと片手にボールを持ち、上に投げた

笠松は動くものに目が行くのか、ボールを見てしまう

これが、黒子のミスディレクションの“からくり”

　