カントクの妹は青学の高嶺の花でした【2】 (ページ16)

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姉の花、3本ページ16

【リコSide】

「それではこれから、誠凛高校対海常高校の練習試合を始めます」

審判の言葉に両チーム整列する……のを横目に、隣に座る可愛い妹を見た

コートに戻ってきた時、なーんか雰囲気が違ったように感じたのよねぇ

それとなく聞いてみても、あんまり答えてくれなかったし

あ、でも日向君達になにか話してたわね…伊月君が言うには、死ぬ気で殺(ヤ)れって言ってたらしいけど

………何があったのかしら？

「…や、あの…だから始めるんで…誠凛、早く5人整列して下さい」

審判は黒子君に気づいてない……ちゃんと整列してるんだけどなぁ…

黒子「あの…います5人」

「「「「「……おおぇ！！？」」」」」

「うおっ…なんだアイツ！？」

「薄っすいな～、カゲ…」

「あんなんがスタメン…！？」

練習中の部員達も、手を止めて驚いている

審判なんか、持ってたボール落としたくらいに

笠松「(うっわ、目の前にいて気づかなかったし……)」

小堀「(ショボ…こりゃ10番(火神)だけだな、要注意は)」

森山「(てかバスケできんの！？)」

武内「話にならんな…大口たたくから、もう少しまともな選手が出てくると思ったが」

黄瀬「……どうですかね。まあ確かに…まともじゃないかもしんないスね」

リコ「………」

降旗「どうしたんスか、カントク…？」

海常の選手達を“眼”で見て…………思わず固まった

今、私には海常の選手達の身体能力が数値で視えてるん…だけ、ど…

………あららら～～～！？

ちょいと…ヤバくね！？

服の上からじゃ全部は視えないけど…

てか軒並み数値高っけぇ～～…

フィジカルは完全負けてるかも……

正直、さすが全国クラスってカンジね…

コッチも黒子君と火神君がいるとはいえ…あの二人の力がどこまで通用するか…！？

ジャンプボールは海常がとり、ボールは海常の主将…笠松幸男さんに渡る

笠松「っし！んじゃまず一本！キッチリいくぞ！」

ドリブルしながらそう言うと同時に、黒子君が彼からボールを奪った(スティールした)

そしてそのままゴールへ向かう

笠松「なっ…
(どっから湧きやがった、コイツ────！！？)
にぃ～～～～～～～～！！？」

まぁすぐ簡単に追いつかれちゃったんだけどね

笠松「(…っと思ったらなんだ…コイツ遅ぇ！！)」

彼は止めようとするが、その前に火神君にパスした

　