花、9本 ページ13
『やっば、早く帰んなきゃ……！』
あの後、窓から見えるテニスコートに菊丸と不二を発見し、思わず1人で盛大な独り言を言っていた……ああ、穴があったら入りたい(泣)
主に、コート中を縦横無尽に動き回る菊丸に『お前は生まれて来るべき生物を間違ってるんじゃないか？』などのことを言って……というより、1人でツッコミを入れて？いた
端から見ればずっと1人でぶつぶつ呟いているイタイ奴である、厨二っぽくて嫌だ
図書室に誰もいなかったのがせめてもの救いだ……思い出しただけでも恥ずかしい、消えたい
帰路を走るくらいのスピードで家に急ぐ
「オマエ、バスケやめた方がいいよ」
途中にあるストリートバスケのコートまで着くと、そんな声が聞こえてきた
「努力だのなんだのどんな綺麗事言っても、世の中に才能ってのは厳然として"ある"
オマエにバスケの才能はねぇ」
赤髪の背が高い……というか、かなりガタイのいい男の人が水色の髪の人に言った
……目に優しくない色だな、あの髪←
それに水色の髪の人なんて初めて見たよ、たぶん
「それはいやです」
「……！？」
「まずボク、バスケ好きなんで。それから、見解の相違です。ボクは誰が強いとか、どうでもいいです」
「なんだと…」
「ボクはキミとは違う
ボクは影だ」
カゲ……？
なんのことだろ……と、つい立ち止まって考え込む
って、そんな悠長にしてる場合じゃないよ！！
ハッと我に帰り、慌てて家まで走っていった
ちなみに、家に帰ってから玄関で待ち構えていた姉に「遅ーい！！」と、2時間近く説教されたのはこのすぐ後の話である
──────
────
──
『はぁ……疲れた』
ようやく姉から解放された私は、部屋に戻って勢いよくベッドにダイブした
こんなにも濃い1日は生まれて初めてかも…
朝はテニス部のレギュラー(原因不二)に捕まり、授業の合間の休み時間は菊丸と不二にべったりと張り付かれ、帰ってくる時はストバスで不思議な2人組の会話を聞く……
やっと一息着けた気がするな……ふぅ
せめて明日はもう少しゆったりと過ごせないかな
…………
菊丸や不二がいる時点で無理だな←
私が過ごすはずだった穏やかな日常を返せ！
バカ野郎！！(泣)←
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本眼鏡(プロフ) - たかみんさん» たかみんさん、コメントありがとうございます！面白いですか？嬉しいです(*≧∇≦)ﾉもうそろそろ続編に行きますので、そちらでもぜひお楽しみ下さい！ (2019年7月28日 6時) (
レス) id: 2c8ca3d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
たかみん(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年7月27日 9時) (レス) id: 97bce99ed8 (このIDを非表示/違反報告)
本眼鏡(プロフ) - まゆさん» まゆさん、早速ありがとうございます！^_^これからも頑張らせて頂きます^_^(笑) (2019年7月19日 15時) (レス) id: 2c8ca3d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年7月19日 11時) (レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
本眼鏡(プロフ) - くるみさん» くるみさん、ありがとうございます！もうすぐ「青学ルーキーの幼なじみは文武両道の天才少女！〜part8〜」の方も更新しますので、そちらの方も楽しんでもらえたら嬉しいです(///ω///)♪これからも、頑張っていきまーす！(笑) (2019年7月17日 20時) (レス) id: 2c8ca3d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本眼鏡 x他1人 | 作成日時：2018年11月13日 19時
