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何故か、頑張れよってがっちり固い握手をしてから帰っていった薮。
なに、薮のくせに真面目な顔して、頑張れよって…
なんか怖くなってきたんだけど！！
いてててて…痛みに合わせて、グラフの波形がぴこんと上がる。
お母さん助産師さん(今命名した)に、寝れるうちに寝といた方がいいわよ〜これからが長いからね〜なんてビビらされて、素直に目をつぶった。
.
｢っぐぉ、いた……っ！｣
どれくらい眠っていたのか、さっきまでとは比べ物にならない痛みで目が覚めた。
｢いのちゃん！｣
｢ほぇ、ひかる…〜〜〜ってぇ…ぐ…
……はぁ…え、なんでひかる？｣
｢薮から電話もらった。
大ちゃん、電話したらこの雪で渋滞にはまってるらしくてまだかかるって言うから、一人だと心細いかと思って｣
｢ありがと…さすがひかるぅ｣
本当は家族しか入れないんだけど、旦那の仕事上こんなこともあろうかと、俺らは出産時にお互いが入れるように産院側に許可をもらっておいた。
大ちゃんがいいって言ったら、ひかると山田を入れて下さいって。
恐らく、大ちゃんが電話しといてくれたんだろう。
｢陣痛来てから4時間だって？どう？｣
｢なんか、さっきのめっちゃ痛かった｣
｢寝れんなら寝ときな、俺いるから。
大ちゃんにも俺に連絡してって言ってあるし、山田は飲み物買いに行ってる｣
｢んー…寝れっかな…ってきたきたきた…うぉぉぉ…！！｣
｢うわ、グラフやべぇよいのちゃん｣
｢ちょ、マジか…！ケツ割れる…！｣
結局それからも寝れそうになく、色んな飲み物を買ってきてくれた山田と三人で話しては定期的に来る痛みに耐え、隙間でお茶を飲み、を繰り返す。
｢っはぁ、はぁ、はぁ…っ今の、やべ｣
────コンコン
｢有岡さん、どうー？ちょっと見せてね…
あらぁ、いい陣痛ついてる。もうかなり痛いよね｣
｢痛い、やばい、これいつまで？｣
｢それはわからないけど、予定よりかなり早く進んでるのは確かよ。陣痛の間隔も短いし｣
｢え、大ちゃん今どのへんだろ…って…
くーーーーっ……いて、ありおかぁはやく来いぃぃ｣
｢伊野尾ちゃん、落ち着いて！｣
｢いたい、いたい…っ｣
山田がごめんね、って一言かけてから
腰の下の方を強く押してくれた。
そしたらなんかちょっとだけ、痛みがマシになって、一生懸命お母さん助産師さんの言う通り呼吸をする。
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Shee.(プロフ) - とまとさん» ありがとう！上手いこと行けばあります！← (2018年11月1日 17時) (
レス) id: 8e67ef454c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 完結おめでとー☆彡スピンオフあるの？！って喜んでます！☆連打できないのが悲しい(´；ω；`)楽しみにしてます♪ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 561587332a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shee.
| 作成日時：2018年10月24日 23時
