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急に顔を上げたと思うと、信じられない、みたいな顔をして。
｢雄也モテモテなのに？｣
｢なんだよそれ。…つかお前だろそれ、告白かなんかされた？｣
｢なんで知ってんの｣
｢あんなわざわざ呼び出して話なんて、それ以外ねーだろ普通。
で？彼女できた？かわいいの？｣
｢…出来てない。お断りしたから｣
｢お前が？嘘でしょ。なんで？｣
嫌なことを嫌と言えない、
自分のことよりまず人のこと優先、
自分が悲しくても人が笑ってればいい。
───全部、俺がイラつく圭人の性格で、
同時にすごく尊敬してるところでもある。
｢…だって俺、ずっと好きな人いるから｣
ずきん、
って、なんで？
なんで俺今胸がぎゅって痛くなってんの？
｢へぇ、｣
精一杯興味無さそうに返事してんのも意味わかんない。
｢…興味無いって感じだね｣
悲しそうに笑う圭人に、違うんだって言い訳したい気持ちでいっぱいなのも、なんで？
｢やっぱ圭人、お布団で寝るね？
お客さんだし、雄也こっちで寝ていいよ｣
｢っ待てって｣
｢っわ！｣
ベッドから出て行こうとした圭人の手を引っ張った拍子に、バランスを崩した圭人が俺に飛び込んできて。
これもまたなんでだかわかんないけど、そのまま強く抱き締めた。
｢…誰それ、好きなやつって。
俺が知ってるやつ？｣
｢雄也には絶対に教えない｣
｢ってことは俺が知ってるやつってことじゃん、圭人そういうとこバカだよね｣
｢…雄也には言われたくない｣
圭人の体から、異常に速い心臓の音が伝わってくる。
…そして俺も、意味わかんないぐらいどきどきしていた。
｢それ、もしかして俺？｣
｢っちが、｣
｢はぁ……ごめん、俺圭人のこと好きみたい｣
｢ふぇ｣
｢ふぇ、ってなんだよ…告白してんだけど。
もう、泣くなって…俺、お前の涙に弱いの。
泣くほど嫌だったらごめんだけどさ｣
｢雄也、女の子にモテモテだしっ｣
───うん、それは否定しない。
｢たまに、キスマークついてるしっ｣
───まあやることはやってるから。
｢圭人がどんくさくても怒んないしっ、いつだって味方でいてくれるしっ、こんな頼りない俺なんか…好きだと思わないじゃんかぁ…｣
｢うん、ごめんね。俺も今気づいたし｣
｢なんだよそれぇ｣
ぐすぐす本格的に泣き出してしまった圭人の背をさすって、落ち着くまで待った。
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Shee.(プロフ) - とまとさん» ありがとう！上手いこと行けばあります！← (2018年11月1日 17時) (
レス) id: 8e67ef454c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 完結おめでとー☆彡スピンオフあるの？！って喜んでます！☆連打できないのが悲しい(´；ω；`)楽しみにしてます♪ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 561587332a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shee.
| 作成日時：2018年10月24日 23時
