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｢あ、家知られんのやだ？なら俺先降りるし、｣
｢やじゃないです！
っすいませ、大きい声出して…
タクシー、乗りましょう。その、ありがとうございます｣
目を丸くして驚いた薮さんは、ふにゃりと笑って
｢なんのお礼？俺がタクシー乗りたいんだってば｣
って下手な言い訳をした。
.
それから薮さんは僕の家と薮さんちの家の間でタクシーを止めると、五千円札を僕に握らせて
｢足りない分よろしくね！｣
ってさっさと降りていった。
｢え、あの困りますっ、｣
｢運転手さーん、出してー！｣
足りない分、って。
そんなの電車の運賃分くらいの話だよ。
初めて会った人なのに
こんなにたくさんお話出来て
連絡先まで交換したなんて自分で信じられない。
薮さんが降りたところから数分後の自分の家に着いてから、何度も考えながらメールを入れた。
『今日は、本当にありがとうございました。助けて頂いたことも、タクシーも、全部。
また何かお礼をさせて下さい』
すぐに帰ってきた返事は、
『礼なんていらないからさ、知念くんとこれからもっと仲良くなれたら嬉しいかな！
今日はいろいろ話せて楽しかった』
いつもと変わらない、パソコンとゲームに囲まれた薄暗い部屋。
なのに昨日までと少し景色が違って見えるのは何故だろう。
"宏太でいいよ"
"じゃあちょっとずつ、ね？"
薮さんの笑顔がちらついて離れてくれなかった。
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Shee.(プロフ) - とまとさん» ありがとう！上手いこと行けばあります！← (2018年11月1日 17時) (
レス) id: 8e67ef454c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 完結おめでとー☆彡スピンオフあるの？！って喜んでます！☆連打できないのが悲しい(´；ω；`)楽しみにしてます♪ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 561587332a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shee.
| 作成日時：2018年10月24日 23時
