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｢けぇと！｣
｢あっ、ゆーや！｣
｢これ、あげる｣
｢おはな？｣
｢雄也ちげーだろ、なんて言ってあげるんだっけ？｣
｢あ。けぇと、おはな、
きみににあうとおもって｣
｢有岡てめぇ子どもに何教えてんだ！｣
全く、バカ親父だよ大ちゃんは。
圭人はよくわかんない、って顔をしながらも
｢ありがとぉ｣
って嬉しそうに一輪の花を受け取った。
｢それさぁ、花屋で見た時に圭人にあげるって聞かなくて｣
｢キザだな〜雄也、やるじゃん｣
｢えへへ。おれ、かっこい？｣
｢かっこいいよ｣
ひかによしよし褒められて、にこにこの雄也は圭人の前ではかっこつけだ。
普段はママ、ママって伊野尾ちゃんのケツ追っかけてばかりのくせに…全く誰に似たんだか。
｢なんかさ、こうやって大人になっても四人で集まるとか思ってなかったわ｣
｢な。まあ俺とひかはあれだけど…大ちゃんと伊野尾ちゃんが夫婦ってのが最近ようやくしっくりきてる。
大ちゃん、女好きだったし｣
｢うっせー、んなことねーよ！｣
｢んなことあるわバーカ。
俺も未だに伊野尾ちゃん、って呼ぶの抜けないし｣
｢あー、俺も基本的にはちゃん、って呼んでるけどな｣
キッチンで並んで昼食の準備をしてるひかと伊野尾ちゃん。
ソファに座ってだべってる俺と大ちゃん。
こうして見るとまるで高校の時みたいだけど、ラグの上には仲良くおもちゃで遊ぶ圭人と雄也がいる。
ほんとに俺でいいのかな、って。
多分それぞれみんな思ったことあると思う。
でもこうやって関係が、命が受け継がれて行くところを見ると、あぁ、間違いじゃなかったんだなって自信が持てる。
｢けぇと、おままごとしよ？ゆーやぱぱね？｣
｢ん、いーよ？じゃあけぇとままする！｣
｢ね、きょう…いい？｣
ちゅ
｢ふふ、くすぐったーいゆーや｣
｢……いのちゃん｣
｢うん、ごめん…大ちゃんだねあれ｣
｢お、やるじゃん雄也！｣
｢おま……唇はまだダメだぞ！ほっぺだけだぞ！｣
｢んだよ山田、お前付き合う前にひかの唇…いってぇ！ひか、おたま投げんなよ！｣
｢なんで大ちゃんがそれ知ってんだよ！
っ涼介のばかやろー！！｣
｢あ、ごめんひかる〜それ言ったの俺｣
｢いのちゃ…裏切り者…！｣
｢ちょっとひか、俺にごめんなさいは？｣
丸かったり、尖ったり、歪んだり、ハート型だったり。
一瞬一瞬でカタチを変えながら、俺たちの日々はこれからもこうやって続いていく。
fin
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Shee.(プロフ) - とまとさん» ありがとう！上手いこと行けばあります！← (2018年11月1日 17時) (
レス) id: 8e67ef454c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 完結おめでとー☆彡スピンオフあるの？！って喜んでます！☆連打できないのが悲しい(´；ω；`)楽しみにしてます♪ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 561587332a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shee.
| 作成日時：2018年10月24日 23時
