やぶさんち ページ1
yb視点
侑李が退院して一週間。
娘が産まれて、二週間。
元々気が強いやつではあったけど、俺は完全に尻に敷かれていた。
今日、光と山田、大ちゃんと伊野尾がうちに来る日だ。
侑李も同性のママ友が欲しい、伊野尾にも会ってみたいって言うから。
俺としては産後の侑李の体調が心配だけど、
｢僕の体力舐めないでくれる？
大丈夫だから、迎えに行く前にこのメモの物買ってきて。
書いてないもの買わないでよ？｣
そう言ってメモを渡されて、はい行った行った！って家を出された。
"ケーキ"と書いてあったって、ピンポイントで不正解を叩き出すらしい俺のために細かく書かれたメモ。
なんだかんだ言ったって、俺のことを熟知している侑李が愛おしいし、上手いこと使われているのも嫌じゃない。
言われた通り買い物を済ませてから最寄りの駅まで四人を迎えに行くと、ロータリーに見覚えのある姿を見つけた。
｢うおーい｣
｢あ、薮だ｣
手を振りながら車へ向かってくる四人。
なんつーか、俺的には不思議な組み合わせなわけで。
クラスメイトだった光と伊野尾。
部活の後輩だった涼介。
不動産屋の担当だった大ちゃん。
そして小柄でかわいい年下の二人がそれぞれ旦那、ってわけだ。
車内でそれぞれ話に花を咲かせていると、
｢そう言えばやぶぅ、なんの仕事してんの？｣
｢え？大ちゃんから聞いてねーの？｣
｢いくら夫婦でも、顧客情報は社外秘なので｣
｢えー俺に関してはいいよ！もう友達じゃん、な？敬語もなし！｣
｢え、でもなんて呼べば…｣
｢涼介は薮ちゃん、だな。涼介なんて直接の後輩なのにずっとタメ口だぜ？｣
｢んーじゃあ俺も薮ちゃん、で｣
｢よし。あ、ちなみに俺の仕事はネット販売会社の社長。だから自宅兼オフィスになる物件を大ちゃんとこで買ったんだよ、な｣
｢うん、そういうこと｣
前は別に部屋を借りてたんだけど、侑李が寂しがるし、二部屋分払うならもう家買っちまうか、ってなったわけ。
｢ほえー、あの薮がねぇ｣
｢俺からしたらお前らが子ども産む方がびっくりだわ。あ、もう着くよ｣
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Shee.(プロフ) - とまとさん» ありがとう！上手いこと行けばあります！← (2018年11月1日 17時) (
レス) id: 8e67ef454c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 完結おめでとー☆彡スピンオフあるの？！って喜んでます！☆連打できないのが悲しい(´；ω；`)楽しみにしてます♪ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 561587332a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shee.
| 作成日時：2018年10月24日 23時
