明日の夜もあの月の下で、

十六夜 ページ11

悠斗視線




そして、時間が遅くていつもボーッとしてしまってた俺

楽しみで、仕方なかった水曜日

実は、もう来ちゃってました。

遠「なんか、天宮最近楽しそうだよな！なんだ？彼女？(ニヤニヤ」

悠「はぁ?!ち、ちげーし！」

『なんだよ！天宮！』
『どーなんだよー！』

大空はそう言うんじゃねーし//

ってか、なんで大空なんだし!!

『天宮、次はいい奴なんだろうなー？』

うっ、吉田さんのことだよな...

でも、

悠「大空は他の奴とは一緒にされたくないし(ボソッ」

遠「ん？天宮？」

悠「んあ！俺、今日こっちだからさ！じゃな！」

『変な天宮』
『な、』

ヤベー！バレるとこだった

俺は大空と約束した場所に向かった

けどまだ大空は来ていなかった

悠「なんだ。まだ来てねーじゃん」

俺は月を見た

悠「うおっ！ストロベリームーン」

月が綺麗な赤色に染まっていた

確か、月が赤いと悪いことがあるっていうよな

大丈夫。だよな。

俺は珍しいストロベリームーンを眺めて大空を待った

けど、いつも大空が帰る時間になっても大空は来なかった

悠「ｱﾊﾊｯ忘れちゃったのかな」

俺は仕方ないと思い立ち上がった

"もしかしたら来てくれるかもしれない"

そんな考えが頭を過る

俺は鞄から紙とシャーペンを取り出してメッセージを書いて分かりやすいところに置いて風で飛ばされないように石を置いた

来週は、会えるように

俺はとぼとぼと帰っていった

ｶﾞﾁｬﾝ

悠「ただいま〜」

真「悠斗!!どこいってたのよ！！」

悠「どこって、どこでもいいじゃん」

真「よくない！母さんが、母さんが倒れたの」

は？

悠「たお、れた？」

真「父さんが付き添ってくれてる。明日、父さんは仕事だから学校休んで母さんの所に来てって」

悠「わかった」

マジかよ。

なぁ、大空。

どーしたんだよ。

俺、どーすればいいんだよ

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