開生中学の日常【短編集】

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陵視線



なんか、増えてない？

教室に戻ればさっきよりも増えているチョコ

これお昼チョコのパターンだ

ｶﾞﾗｯ
『おっまえらモテすぎだろ..』

先生があきれた声を出す

そして、先生がすごい大きい袋をくれてそれにわんさか入れた

けれど、休み時間になれば呼び出されてチョコを貰うの繰り返しだ

なくならない。

そして、放課後。部活だ

翼「今日、若武から探偵チームの集合かかったんだけど、一回家かえって置いてこないとだ。」

大抵秀明とかは直でいっちゃう事が多い俺ら

バレー部との両立は結構大変だったりするんだ

だから部活道具は出来るだけロッカーに置きっぱで秀明にいく

陵「俺、ちょっと寝てくるね..」

そして、俺にとって今日寝れなかったことがほんとに辛かった

そして、寝ていると

奈『陵!!..陵ってば!!』

ん、あれ奈々?

けれど、俺は考えるより先に手が出ていた

ｸﾞｲｯ!ｷﾞｭｯ!

奈「えっ、陵起きて!!!」

重たいまぶたをゆっくりと開ける

実は今回は珍しく起きていた

けど、眠すぎて動けない

陵「ごめん、動けない。」
奈「え?!ちょっと、勘違いされるから！」
陵「奈々あったかいんだもん、仕方ない。仕方ない」

そう言ってもう一睡出来るかなとか考えていると

奈「陵、私っ、ね..//チョコ、作ってきたの。」

え？

俺は少し目が覚める

え？チョコ？奈々が俺に？

すると、俺の力が抜けたと同時に奈々が俺から離れる

奈「はい。あんたモテるし、いらないかもだけど...その、ほら！一応マネージャーだし、私」

少し顔を赤らめながら俺にチョコを差し出す奈々

陵「っ、ううっ！奈々ぁあ!!!」
奈「なっ、ちょっ！やめてってば!!!」

俺は嬉しくなってつい奈々を抱き締める

なんか、さっきから貰ってたチョコはそんなに話したことない人達ばっかりで、チョコに嫌気を感じていたくらいだったのに

奈々がくれると思ってなかったからかとても嬉しい

ちょっと照れてたしw
こいつ可愛いかよw

そんな事を思っていると無理やり引き離される

翼「こーらこら！まぁた岸本困ってるでしょ。」
奈「あ、美門もはい。マネージャーからだと思って」
翼「あ、やった。岸本のとか絶対美味しいじゃん」

俺はそんな二人を見て翼君に言った

陵「ﾍﾍｯ!残念ながら最初に貰ったのは俺でしたぁ！」

すると、ムッとする翼君

翼「別に俺だって貰ったし」
『残念!!!』

見れば先輩がいた

『俺達の方がはやかったんだわ』

陵「えー！先輩ずる！」
『ざまぁみろ！』

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