悪魔との復讐は終わらない

悪魔の契約20 ページ21

芽衣視線



芽「いつも通り完璧だったわ」
颯「俺が教えてやったからだろ。」
芽「なっ、貴方悪魔なんだからそれくらいのハンデがなくちゃ可笑しいでしょ?!」

今は休み時間

颯真に引っ張られて人気のない非常用階段の前にいる

私達はさっきの一件のせいですごくピリピリしていた

正直まっっったく!この悪魔と話したくない!!

私に何も教えてくれないし!!いきなり満点採るとか言い出すし!!

それにあの時あのまま二色彼方を殴ってたらどう考えても不味かったんだからありがとう位言いなさいよね!

でも、この悪魔が"さっきはごめんね"とか言うために私を引っ張ってきたとかあり得ないし、

それに多分この悪魔自身も私と喋りたいと思ってない

だって声もかけずに私ここまで引きずられてきたし、すごくイライラしてるし

私はさっさと話を進めようと思い声をかける

芽「で、なに？」
颯「前回の国語のテストは多分お前は満点で返される。だけど今回はそうもいかない」

すると、私を見下すように笑う颯真

颯「この意味、分かるよな？」

カッチーン

えぇ！えぇ！分かりますとも!!

芽「私の完璧な地理のテストを私の元まで返ってくるまでしっかり守るって事よ、ね?!」

私はそう言って颯真を睨み付けた

すると、颯真は鼻で笑った

颯「残念、あんたのだけじゃない。あんたと"俺の"テストを守るんだ」

芽「なっ、なんで貴方のテストまで守る必要があるわけ?!」

颯「ターゲットはあんたのパートナーが俺だって知ってる。今が見せ所なんだよ！」

芽「見せ所って!!貴方が見栄張ってどーするのよ!!」

颯「あんたはとにかく俺のテストを守り抜け!!それ以外は口出すな」

芽「はぁ?!なによそれ!!それに貴方だけじゃない！私と貴方のでしょ?!」

そう言って睨みあっていると颯真がスッと離れる

颯「俺が目立てばあの魔女は絶対姿を見せる...。」

芽「え？」

すると、私の横を素通りして教室に戻っていった

ほんっとになんなのよ!!あの悪魔は!!

私は昨日の事を思い出す

よく考えたら昨日から様子は可笑しかった気がする

少し思い詰めたような顔をたまに見た

それでも昨日はあんなに焦ったりもしてなかった。と言うか昨日は自信しかないって感じだったし

やっぱり朝に二色彼方が何か言ったとしか考えられない

それにあのセリナって魔女何者？

セ「あっれ〜？」

？！

そこにはセリナがいた

セ「芽衣ちゃん１人じゃん。ラッキー」

すると、セリナは杖をひとふりした

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