悪魔との復讐は終わらない

悪魔の契約15 ページ16

芽衣視線



あー、うるさい。

耳元で二人がずっと言い合っている

それで私は限界を越えて叫んだ

芽「うるさい!!もう私歩いて帰るから!!!」

そう言って二人の手を振り払った

いや、まって。私、振り払った...？

するとどんどん落ちていく私

私のばかぁ!!!

ほんとなにやってるのよ!!!私！

これは着地できる?!いや、それでも骨折はするよね?!

じゃあせめて水のある所!!!

そう思って下を見るがそんなの街中にはない!!

どーしよ！どーしよ！

パニックになっていたその時

ｸﾞｲﾝｯ!

落ちていっていたはずなのにそれが止まった

見れば...

颯「あんたねぇ、アホか。死なれたら困るって言っただろ」

颯真の腕の中にいた

た、助かった...。

律「大丈夫だった?!」

榎本君が私の元に来る

律「颯真君ほんとすごいね。さすが大悪魔有力候補」

すると、颯真がﾋﾞｸｯと反応する

榎本君は面白そうにしていた

颯「お前ってさ、ほんと腹黒いよな...。」

律「いや、元々こー言う性格なんだよ。ただ表では天使面しなくちゃいけないからそう見えるだけ。」

そー言う天使もいるんだね

律「でも俺は金沢さんの事諦める気ないよ。まぁ、颯真君と戦うつもりはないけど。じゃ、また明日ね」

そう言ってどこかに飛んでいく榎本君

颯「ちょっと疲れたから歩いていいか？」
芽「あ、分かった」

すると、地面までいって颯真は私を下ろして人間の姿に戻った

それで歩き出す

私はすごく大悪魔とか榎本君の言ってた事が色々気になっていた

でも、颯真はすごく疲れていて聞く気にもなれなかった

颯「気になる？俺の事」

少しﾆﾔﾘと笑って聞いてくる颯真

なんか、その言い方は嫌だけど気になる。

私はｺｸｯと頷いた

すると、颯真は口を開いた

颯「人間界にいる悪魔ってのは見習いなんだよ。で、人間を思いっきり不幸に出来たらあっちの世界に戻ってちゃんと"悪魔"として認められる。でも、その悪魔の中でも優秀な奴は大悪魔に選ばれる。」

颯真は苦笑いを浮かべた

颯「俺はその大悪魔の有力候補だった」

え?!

芽「でも！颯真は今なんで見習い悪魔をやっているの?!」

その話しだと颯真はもう悪魔として認められている所が、大悪魔になる予定だったって事

でもそんな颯真がここにいるのは可笑しすぎる

私は分からない事があったらとことん調べるタイプ

こういうのは気になって仕方がない

颯「この先、気になる？」

私は首を縦にふる

すると、颯真がﾆﾔﾘと笑った

悪魔の契約16→←悪魔の契約14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す