51話 土崩瓦解 豪炎寺side ページ7
豪炎寺side
｢修也の事が嫌いだから｣
好きな人にそう言われた。
正直辛い。辛くない方がおかしい。
俺はある意味振られたのだ。
フットボールフロンティア本戦が近い。
切り替えなくてはならない。
そんなこと俺にはできるのだろうか。
深いため息をつく。
そして授業は始まった。
先生：｢席替えをするぞ！｣
クラスが一気に盛り上がる。
これはいいタイミングだったのだろうか。
もう隣でAを見ることはないのだろうか。
紙が配られる。
席替えアンケートと書いてある紙には、仲の良い友達、仲が良くない友達、前列の希望かどうかの解答欄があった。
俺はアンケートに自分の名前を書き、回答を始める。
仲の良い友達…。
俺の手は佐々原と書こうとした手を止め消しゴムで消す。
そう、これはAのため。
嫌いな俺と近くなんて嫌だろう。
そう思った。
たがら、
仲の良くない友達の欄に
佐々原 A
と書いた。
これでいいんだ。
アンケートが回収された。
先生：｢次の時間までには席を決めてくるから楽しみにしててくださいね！｣
そんな感じで授業は終わった。
放課後だ。俺は部活に行く準備をする。
気持ちが重い。
しかし全国大会は近い。
俺は円堂に言った言葉を思い出した。
｢フィールドの外で何があったかは関係ないホイッスルが鳴ったら試合に集中しろ｣
俺ができなくてどうするんだよ。
自分の顔をパチンと両手で挟むように触り気合を入れた。
そして俺は教室から出ていった。
部活にはいったものの何だか集中はできなかった。
あの後からAの姿を見ていない。
そんなことを考えているあいだに部活は終わってしまった。
部活が終わって学校から帰る。
久しぶりに1人だ。
いつも隣にはAが居た。
夕香の様子を見て帰ることにした。
ガラガラ
病室のドアを開ける。
そしてそっと夕香の近くにある椅子に腰掛ける。
修也：｢夕香…。俺は誰も幸せにできないようだ…。ほんとダメなお兄ちゃんだよな。｣
夕香を優しく撫でる。
俺の目から大粒の涙がこぼれる。
夕香のこともAのことも幸せにできない。
どうしたらいいんだろうか。
俺には思いつかない。
想えば想うほど辛い。
涙が溢れる。
好きだ。Aの事が。
会えないのが辛い。話せないのも辛い。
俺のAへの好きという気持ちはいつの間にか愛おしいに変わっていた。
知らない間にこんなにも好きになっていたのだ。
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みなみ(プロフ) - みほさん» きまぐれ更新でだいぶ待たせてしまいました…🥺たまたま占いツクールからメール来てたのが目に止まって存在を思い出しました🥲自分が何書こうとしてたか覚えてないんですけど、頑張って書き続けてみます✏️ (12月7日 1時) (
レス) id: 71282e02b1 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！！ずっと待ってました！！！嬉しすぎて泣きますᴛ.ᴛこれからも楽しみにしています！どうか続けてください😢🙏応援しています🥰🔥⚽ (12月7日 1時) (レス) id: 7870bc3a58 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - みほさん» コメントありがとうございます(*≧ｖ≦) お褒めいただきありがとうございます！もう更新したくてうずうずしてます( ´^` )お互い頑張りましょうね！ (2021年2月3日 23時) (レス) id: 42c5293b3b (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - Emiriさん» ありがとうございます！亀さん更新なんですけど少しずつ書いていくので楽しみにしててください！ (2020年10月6日 18時) (レス) id: 3499dce2fb (このIDを非表示/違反報告)
Emiri(プロフ) - このお話大好きです！続き楽しみにしてます！！！ (2020年10月1日 23時) (レス) id: 0edbd1dfc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなみ | 作成日時：2020年3月11日 0時
