貴方に近づきたくて【ハイキュー･及川徹･岩泉一･牛島若利】 (ページ6)

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you side

入学式が終わり、さっそく部活動の勧誘が始まる。

先輩1「ねぇねぇ、そこの可愛い君！バスケ部のマネージャーやらない？」
先輩2「いや、サッカー部だろ！」
先輩3「野球部だ！！！」

私に勧誘してきた先輩が言い争いを始めたところをかき分け、そそくさとバレー部のいる体育館へ向かう。

A「私をマネージャーとして取ってください！」

入畑監督に深く頭を下げた。

監督「君、もしかして中学時代、白鳥沢でマネージャーしてなかったかな？」

A「はい。中学三年間白鳥沢でマネージャーをしていました。ここには白鳥沢を倒したくて来ました。私が三年間培ってきた能力を活かし精一杯青城を支えていきたいです。」

その言葉を聞いた入畑監督は笑顔を見せ
監督「そうか。まさか君がうちに来るなんてね。君の活躍は耳に入っているよ。凄腕のマネージャーが白鳥沢にいたと。君の能力を発揮してより良いチームにし、全国制覇しようじゃないか。」

あっさりと私の入部は決まりバレー部が活動するエリアへと連れてこられた。
正直断られると思っていた。ライバルチームのマネージャーだった私がそう簡単に受け入れてもらえるなんて思っていなかった。
しかし、大変なのはこれからだった。

監督「集合。」

その声で一斉に部員が集まってくる。その中には及川君も。
やっぱりかっこいいなと思いながらも、気合を入れなおす。

監督「今日からマネージャーになる笹原Aだ。」
そう言うとひそひそと色々な声が聞こえた。

白鳥沢のスパイじゃないの？
何でここにいるの？
落ちこぼれかな？

A「はじめまして。今日からマネージャーとして入部しました。笹原です。中学三年間は白鳥沢学園でバレー部のマネージャーをしていました…。やはり最大の敵であった私が歓迎してもらえるとは思っていません。ですが、甘い気持ちでここには立っていません。県内制覇、そして全国制覇を目指し皆さんを精一杯支えます。よろしくお願いします。」

強い視線を振りまき深くお辞儀をした。

私の本気が伝わったようで誰も何も文句を言わず、

しゃーーーーーーっす！！！！！！

と何だか懐かしい声に包まれた。

第一関門はクリア。

あとは及川君と仲良くなれれば…！！！

練習を見学して久しぶりに及川君のすさまじいサーブを見て感動。

なに！？あのサーブ。あの目！！！！！
え！？かっこよすぎはしませんか？？？？？

バレーをする及川君を見つめながら深くため息をつく。