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you side

温かな陽気に包まれ心も高鳴る。

桜が満開に咲き誇りひらりひらりと舞い落ちる、そんな中に彼を見つけた。


そう、及川徹を。


隣にはあの時のツンツン頭。名前は確か…









ウニ小僧。








2人の楽しそうな背中を眺めながら校門をくぐった。

いよいよクラス発表。
どうか、及川君と同じクラスでありますように!
神様に祈りながらクラスが掲示されている紙を確認すると

私は1組で、及川君は4組。

最悪すぎる。隣でもないし、クラスメイトとして仲良くなるの不可能じゃん。

はぁっとため息をつきながら教室へ向かい、自分の名前が書かれた席へと足を運ぶ。
椅子に座って突っ伏していると、隣の席の人が来たようでちらりと目をやれば、
そこにいたのは、あのウニ小僧だった。

待てよ、このウニ小僧は及川君と仲がいいはず…


つまり!

ウニ小僧と仲良くなれば及川君とも仲良くなれる!?



これはビッグチャンスだぞA。



もちろんバレー部に入部するつもりだけど、ウニ小僧と仲良くなって私には損がないはず!



よし、ここは良い感じに仲良くならないと…。


私は顔をあげウニ小僧の方を向き、話しかけようとした

その時


岩泉「うわ、お前、牛若の嫁だよな?」


私の顔を見るなりそう言い放ってきたのだ。

待って待って待って、私いつから若利のお嫁さんになったの!?しかも初対面から超タメ語だし!

A「違うんだけど!?てか、なんで私の事知ってるの!」

岩泉「お前白鳥沢のバレーマネージャーだっただろ?牛島の横にいつも居たし、噂によると幼馴染で許嫁だとかって聞いてたんだが。」

A「途中まであってるけども!!!私、若利とは幼馴染なだけで全然許嫁なんかじゃないんだけど!」

岩泉「ふーん。まぁなんでもいいや。で、なんでお前が此処にいるわけ?あ、もしかして成績悪くて行けなかったのか?」

ふっと鼻で笑いながらこちらを見るウニ小僧が腹立たしくて仕方ない。

A「違います。あえて青城を選んだの。これでも学年で3位以内キープしてたんだから。」

岩泉「じゃあなんだ、白鳥沢のスパイか?」

A「それも違う。馬鹿ね、若利はスパイ行為なんてしなくても勝てるわ。今の青城にはね。」

そう、及川君を追いかけてきたのは本当の事。でも私にはもう一つ此処に来た理由がある。

岩泉「じゃあなんで来たんだよ。」





A「決まってるじゃない……若利を倒すためよ。」




そう、私は若利を倒すべく青城に来たのだ。

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作者名:みなみ | 作成日時:2024年3月2日 22時

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