隣の部屋にいる絶対王子様 part９

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それからケーキを食べたり、雄に連絡したりしてわちゃわちゃしていた。



「雄ね...

来週の今日ならいいよだって。」


山田「来週の今日ってことは....５月の初めの火曜日か。」



雄は今ドラマを撮っているから毎日のように、あの局に来ているらしい。



まぁ、昔から演技だけは上手かったもんね。



山田「そう言えばさ、跡美のこと結構知ってたの？」



「あ〜。いいや？
全然知らなかった。ま、人間観察とお父さんの繋がりかな。」



中学の頃は人間観察を趣味にしていたほど。



人間観察って結構いろんな人のことを知れる。



癖とか、体調とか。



「まぁ、雄も今ああやって人を頼るようになったのは、高校卒業した後かな。」



山田「反抗期みたいなやつ？」



「雄には反抗期なんてなかったよ。

なんて言えばいいのかな....。
お母さんとお父さんが忙しい人でね、頼ることがなかったんだって。

小さい頃から一人で何でもこなしてきてたみたい。

だからじゃないかな。」


１度それで喧嘩もしたことがあった。


一人で何でもこなしてしまう雄に対して、私と麗空が痺れを切らしたのだ。


山田「そっか。」



涼介は何かわかったように口を閉じた。



「そうだ、涼介。
土曜日空いてる？」


山田「あ〜ごめん、仕事だ」



仕事か〜


山田「どっか行きたいの？」





少し遠い所だが、可愛らしいカフェを見つけたのだ。




まぁ仕事なら仕方ないか。


「んーん。何でもない」



麗空を誘って行こかな



山田「その顔は違う人と行こうとしてるでしょ。
どこに行きたいの？」



「可愛らしいカフェ見つけたの。」



山田「え、行きたい」


やっぱりね。




「じゃ、いつ行く？」



涼介は少し悩み、



山田「日曜日なら空いてるよ」



と言った。


日曜日か。


日曜日でもいいか。

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