隣の部屋にいる絶対王子様 part９

２６３ ページ13

パソコンとカバンを持って、早速雄のお世話係。




マネージャーさんに挨拶をして、水や上着を受け取る。




このドラマは確か恋愛もの。




雄は主人公と結ばれる役だ。



主人公は今大人気の女優さん。



明るく、性格もいいと噂の子だ。



年齢は20歳で私より３つ歳した。



だけど.....




あの子には裏がありそう。




雄「A、あいつには連絡した？」



「してないよ。今会議中だろうし。
家に帰ったら言う。」



今の時間は３時。



ドラマの撮影は５時までらしい。




雄「そっか。
てか主人公ちゃん可愛くない？」



雄は今撮っている女優さんを指さす。



「まぁ女優さんだから綺麗な顔立ち。
でも雄のタイプの子とは少し違うくない？」



雄は少し可愛らしく、キレイめな子がタイプだと聞いた。




だけどあの子は真逆。



雄「まぁ、俺好みはAだからね」


「うっせ。
ほら、出番ですよ。」




私は座っていた雄の背中を押す。



雄はニコッと笑い、女優さんのところに行った。




私は服を畳んで、荷物を固めた。



少しすると、雄の回想シーンに入り女優さんは戻って来る。




女優「ねぇ、少しいい？」



そう呼ばれ、私は女優さんと壁際に。



女優さんに渡された服を畳みながら、話を聞く。



女優「あなたは雄くんの何なの？」



「え？あぁ....。
雄とは中学の時の同級生ですよ。」



少し、睨まれている？



この子は、雄のことが好きなのか。



女優「雄くんのことは好き？
付き合ってるの？
同級生ってだけで推薦されないでしょ？」


質問が多いな....。



でも確信した。



「まぁ友達としては好きですね。
でも付き合ってはいません。
まず私、彼氏いますし。

推薦に関しては私もよく分かりません。
好きでここに来たわけじゃないんで。」



私のその言葉に、高校生みたいに笑う女優さん。



どうしたのだろうか。

２６４→←２６２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す