隣の部屋にいる絶対王子様 part８

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雄が電話から帰ってきたためスマホをしまう。



雄「ごめんごめん。
で、なんだっけ。」



私は溜息をつき、雄を見る。




「雄、後悔しないようにね。」




いろんな意味で。




恋愛に関しても、人生に関しても。



雄「後悔って....。
Aもだろ？さっきの電話、山田からだよ。

彼女とどうやって話せばいい？って
ちゃんと向き合えよな。」



涼介か。



「向き合えって簡単に言うけどね、私ねだいぶ落ち込んでんの。
口からのでまかせだったとしても、作った料理不味いなんて言われたら、そりゃあ怒るでしょ。」


雄は少し溜息をつき、「あいつそんなことを...」と呟いた。


雄「俺、山田のこともAのこともよく知ってるから言うんだけど、２人とも不器用すぎ。

特にAな。」



「え？私？！
そんな不器用かな？」



雄は苦笑いしながら頷いた。



不器用なんて初めて言われ、ある意味戸惑いを隠せない。



雄「恋愛に関してな。
確かお前、中学の時誰とも付き合ってなかったよな。
高校は？」


「２人付き合ったけど、最初の人は二股。

で、もう１人は今では姉ちゃんの婚約者。

大学で付き合ってた人は自然消滅。」



雄は驚きを隠せていない。




雄「お前....



男運悪いな」


「うっさい。
悪いんじゃないの。たまたまだよ。
涼介はそんなことないって思ってたのになぁ....」


まさか喧嘩とはね....。


別れ方、全部制覇出来そうな勢いじゃん。

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