隣の部屋にいる絶対王子様 part３

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先輩は驚いたまま喋らない。

嶺二「...ごめん。
俺、何して....。」



頭を抱えている先輩。


嶺二「ごめん、ごめんね」


先輩は頭をさげている。



カーテンも閉めてないため、目立つ。


「先輩、頭を上げてください。」



ある意味目立つから。



嶺二「ごめん、嫌だったよね。」


「えぇ。先輩。

先輩のアピールは私に伝わっていました。
でも、先輩に私は似合いません。
先輩の近くに１番思ってくれる子がいると思いますよ？
なので、その子を大事にしてあげてください。
では」



会議室のドアを開け出る。



先輩は出てこない。



部長「結構早かったね〜」



「そうですかね？」



部長「うん。もっと遅いと思ってた。」



部長は紅茶を渡してくれる。



部長「嶺二くんがどう接してくるか分からないけど、Aちゃんはいつも通りに接してあげて？」


あの子は私の最初の部下だから....。


と苦笑いで言ってくる。




「えぇ。もちろんです」




部長は笑顔になって、ちゃんと育てていれば...とお母さんのようなことを言っている。



先輩は少しして出てくる。


嶺二「Aちゃん、ありがとう。」


先輩の顔には笑顔があって。


「その子、待ってるので。」



私も笑顔で返す。



なんだ、怖いことなんてなかったじゃん。



心配することも、なにもなかったんだ。

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