ＮＩＮＲＡＮ－４－ (ページ12)

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04-42・絡み始める前世ページ12

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「何時から何時までなの？」

相葉が聞くとセラフィーの目が
きらきらと輝いた。

「きょうからいっしゅうかんじゃ！
　あらしのこんさーとにいくのじゃ」

語尾にハートを飛ばしたセラフィーの
言葉に、３人は心の中でぎょっとした
ものの、なおさら受ける訳にはいかな
くなった。

「うん。無理。俺らも暇じゃないんで。」

「ってことで帰れ。」

二宮と大野が再びばっさりと断ったが
セラフィーはよりによって相葉に向か
い、うるうると涙を滲ませた目で上目
使いに無言で訴えるという子供ならでは
の暴挙に出た。

上目づかいで目に涙を浮かべ、唇を
すこしフルフルと震わせながら、
相葉を見上げるセラフィーの仕草に、
二宮は心の中で舌打ちした。

そんな風にお願いされた相葉は、ちら
ちらと二宮の方を伺う。

「ご、ごめんねぇ。」

「いやぁ～じゃぁ～！
　そこをなんとかならんかのぉ～
　わらわは、ねぇさまのはちべぇみ
　たいにまもられたいのじゃぁ～
　あこがれだったのじゃぁ～！」

“ねぇさまのはちべぇ”の言葉に
二宮が凍りつく。
他の二人の雰囲気もその言葉を境に
一瞬で変わった。
その変化にボディーガード達も一斉に
構える。

「……お前……。」

二宮が言いかけてやめる。

「ね？セラフィーちゃん？だっけ？
　その“ねぇさまのはちべぇ”って？」

相葉が優しく聞いた。

「ねぇさまのはちべぇはねぇさまの
　はちべぇじゃ！」

「お、おねぇさんがいるの？」

「おらん！」

セラフィーの言葉に相葉が首を
傾げる。

「ねぇさまのなめぇは？」

大野が少し厳しい声で聞いた。

「ねぇさまの名は、“ききょう”じゃ！」

その名前に二宮が思わずゲーム機をとり
落とした。