ＮＩＮＲＡＮ－３－ (ページ6)

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04-06・ちーちゃんを探せ事件６ページ6

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「まずいい？」

二宮が、納得できてない村上に言う。

「ちいちゃんはこの部屋から自分で
　出て行ってない。」

「そんなんなんでわかんねん。」

「あのさぁ、ちょっといい？
　ちーちゃんは村上が仕事に行く時、
　ゲージに入れたりしてなかったの？」

櫻井が問いかける。

「してへん。玄関までは見送りにくんねん
　けど、扉から1メートルくらい先までで
　そっから先へは来た事ないねん。」

「ほら、な？自分でも分かってんじゃん」

ハッとした表情を浮かべる村上。

「で、でも、だからってアイツが連れ
　出したって証拠にはならへんやろ！」

自分で出たわけではないのだろうが、
犯人が元カノだとはやはり納得はできない。

「この部屋の鍵を持ってんのは誰？」

二宮がそんな村上に聞いた。

「それは、マネージャーと実家に一つ、
　それから……アイツやけど……。」

「でしょ？」

「そんなん、
　もしかしたらマネージャーとか！」

「村上さんさ、それ、無理があるって
　分かってるよね？」

松本の言葉に“ぐぅ”と村上の喉が
鳴った。

「“ぐぅ”っつうやつ初めてみたわ。」

二宮がそう言って笑う。

「ま、そうは言っても元カノでしょ？
　信じたい気持ちは分かる。」

櫻井がそう言って慰めると、村上が
情けない表情で櫻井を見上げた。

「とりあえずさ、その彼女の所に
　行ってみれば分かるんじゃない？」

と松本が提案する。

「そうだな。」

櫻井も同意した。

「ほら、ヒナ。元カノの家、どこ？
　あ、あの元マネージャーだった子ね。」

「は？」

二宮の言葉に、村上が驚いた声を出した。