04-11・マツコの依頼 ページ11
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「痴情のもつれって事?」
マツコの依頼を聞いた櫻井が言った。
「まぁねぇ、それで間違いないのよ。
でも相手がちょっとまずかったの。」
「大企業の息子ねぇ……それも韓国?」
「ええ。あちらはほら、日本よりそういう
所はまだまだ保守的らしくって、バレたら
まずいらしいのよ。」
「身の危険を感じる程って……」
「あちらのマフィアが絡んでるらしいわ。
頼んでた探偵が掴んだんだけど、
それを知って手を引きたがってるの。
おカマの為に命がけなんてねぇ……いくら
仕事でもさすがに嫌なんじゃない?」
「だからって俺らの所に持ってくる?」
櫻井とマツコのやり取りを聞いて二宮が言う。
「あら、だって忍嵐があなたたちだ
なんて知らなかったんだもの。」
「知ってから取りやめもできたやないか!」
「あら、せっかくだから相談くらい
いいじゃない。」
「まぁ相談くらいやったらな!」
「そう言わずに依頼していけば?」
村上の言葉に二宮がさらっと言った。
「は?なに言うてんねん!相手は韓国の
ヤ〇ザやぞ!殺されでもしたらどない
すんねん!怪我ですんだら御の字やけど
それでも仕事に支障がでるやろが!」
「いや、大丈夫。俺らこう見えて結構
強いんで。」
「はぁあ!?」
「ちょっと危ないから!あんたたちに
なんかあったらファンの子達に申し訳
がたたないじゃない。事務所にもご迷惑
かけちゃうし。もう一カ所この男に
紹介してもらってるから、大丈夫よ。」
「んーーー、マツコさんがそう言うなら
一応、被害者の方と相手の男性の名前
くらい聞いて、依頼は保留にしとく?
ただ、ちょっと民間では難しい場合は
連絡して?多分、そこらのボディー
ガードや探偵より、俺らの方が役に
立てると思うよ?」
櫻井が言う。
「あ、それと、他にも誰か困ってる人が
いたら、宣伝しといて。
これ、名刺ね。」
二宮がそう言って名刺を一枚取り出した。
「あら、これ名前が書いてないのね。」
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作者名:sayanちゃん | 作成日時:2017年7月21日 15時