ＮＩＮＲＡＮ－２－ (ページ23)

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03-07・悩むページ23

Side/無門

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異能とは、生きるために目覚めた力だ。

ではなおさら忍びとして厳しく育てる必要が
あるだろう。

めんどくせぇけど。

さとしとかずを調べる時からずっと思ってた、
誰かに預けるべきじゃねぇかって。

けっしてめんどくせぇからってだけじゃない。
それが、こいつらの為になる気がしたんだ。

んじゃぁ、誰に預けるか……。

寝ている子供らの顔を見ながら、思案した。

さとしの異能は武器を作る力だ。
剣術や槍術、手裏剣術に長けた人がいい
だろう。

翔はあの怪力を生かしてやるべきだ。
植物の異能はあまりにも人間離れしすぎて
いる。となると、骨法術など武骨な戦いが
得意な人がいいだろう。

まさは小柄で身軽。足も速い。
骨法術はもちろんだが遊芸が得意な人が
理想だ。

かずは楽器も弾ける。運動神経もいい。
何よりあの異能だ。
遊芸、それに双忍術が得意な人がいい。

じゅんはあの火だ。
火術に優れた人が理想だろう。

思いあたる人物といえば……。

だぁ～～～～！！
手放したくねぇっ！
第一、かあちゃんになんって言えばいい？
いや、案外かあちゃんはすんなり許して
くれそうではある。
ただ、自分が寂しいだけだ。

子供らの隣に寝っころがり、天井を
見上げる。

どうしたもんかな……。

伊賀もんに預けるのは嫌だ。
ずぇったい嫌だ！
オイラはあの事をまだ覚えてるし、
まだ許しちゃいない。それに許すつもりもない。
だけど、可愛い子供たちの為だ……。

1人はもう決めている。

オイラの大事な人を助けてくれた伝説の
忍者……。

明日、文でも書いてみるか……。

そう思いながら、オイラは眠りについた。