ハロウィンの夜に☆３ (ページ25)

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「ほら、お前さんが探してたのはこれだろ？」

七色の気を持つ魔女、ミセスパープルが、そう言って
大野に差し出したのは、保湿クリーム。

「それと、これ。」

それは青いうずらの卵大の石だった。

「これは水を浄化する時に使いな。
　水に入れてゆっくり七つ、数えるんだよ。
　それから飲んでごらん、力がみなぎってくるからね。
　それからこの保湿クリームは特殊だから、朝晩塗る
　と、悪い気をシャットアウトしてくれるから。」

「すげぇ。この石。持ってるだけで気持ちいい。」

「そうだろう？」

大野の言葉に魔女は嬉しそうに笑った。

「それからウルフマン。
　あんたにゃこれを。」

魔女が差し出したのは牙のついたペンダント。

「これ、何？」

受け取った相葉は身体中を力が駆け巡るのを
感じた。

「それは最初の純粋な日本人狼の牙だよ。
　最後の王だった男に託されたんだよ。
　死の間際にね。次の王に渡すようにって。
　お前がたった一匹残された人狼だろ？
　だったら、これはお前さんのもんだ。
　お前を守り、導いてくれるよ、歴代の王がね。」

「すごいね、相葉ちゃん。」

大野はその牙からとてつもないパワーを
感じていた。
触るとピリッと冷たい。

なるほど、これは相葉ちゃんにしか持てねぇわ

と大野は思った。
相葉はうれしそうに牙を見つめている。

「さて、ドラゴンボーイ。会計を。」

「うん！」

大野は元気良く答えた。