ハロウィンの夜に☆３ (ページ15)

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湖に着いた。

上から降り注ぐ太陽の光。
思わず相葉は感嘆の声をあげた。

「すっげぇな。夜とはまた違うけど、神秘的。」

櫻井もそう、感想を述べる。

前回来たとき同様、柏手を二回打ち、声を響かせた。

「白龍公、我が名は翔。友を向かいにまいった。」

その声で湖面が盛り上がり、竜神が現れる。
その背には大野。

「智くん……。」

「ふふ。翔くん、相葉ちゃん。」

竜神が頭をさげると、湖面に飛び降りた。

「え！？」

湖面を歩く大野の姿に相葉が驚いた。
岸辺に立つ大野。

「ふふふふふ。ただいま。」

「おかえり。」

「お、おかえり！！」

笑い合う三人。

「白龍公。世話をかけた。」

櫻井が竜神に向き合い頭を下げる。

「構わぬ。智はもう、私の息子だ。よい息子を持てた。
　婿どの、いや翔、そして雅紀、息子を頼む。」

相葉は竜神が自分の名前を知っていた事に驚いたが、

「「もちろんです！」」

そう櫻井と声を合わせて返事をした。

「とうちゃん。また会いにくっから。」

「あぁ。待っている。」

大野と竜神は別れを交わし、
竜神は湖の中へと帰って行った。

「さ、行こっか？ニノも松潤も待ってる事だしね！」

相葉の明るい声で一行は二人の待つ洞窟の出口へと
歩き出した。