今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:44,125 hit
小｜中｜大
６ ページ6
・
・
・
それから３週間。
俺の食欲はやっぱり徐々に増え、体重もそれに
伴って増えていった。
ただし……増えたのは脂肪じゃなく、筋肉。
衣装さんに言われてハッとした。
それまでも、だんだん細身のパンツや、Tシャツが
ちょっときついと思ってはいたが、ワンサイズ、
上がっていると言われて、鏡をみて思ったのだ。
俺、こんなマッチョだったっけ？って。
前はいわゆる細マッチョだったけど、今はその
筋肉が一回り大きくなり、韓流スターみたいな
体つき。
６個に割れた腹筋をなでながら、鏡の中の
自分を思わず見つめる。
「あーばちゃん、イケメンだなぁ……。」
斜め後ろにいたリーダーがこっち見ながら
ぼそっと呟いた。
なんかすっげぇ照れるんだけど///。
「雅紀、トレーナーさん変えた？」
そう、俺と翔ちゃんは同じジムに通っている。
「んーん。」
「マジ？じゃメニュー変えた？」
「んーん。」
「は？え？変えてねぇのにそれなの？」
翔ちゃんがびっくりした顔で言う。
鏡のなかの俺が困った顔をしていた。
「うん。」
それしか言いようがない。
だって本当に何も今までと変えてない。
ジムに行く回数だって一緒なんだから仕方ない。
俺は恥ずかしくなって慌てて衣装を着て
楽屋を飛び出した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sayanちゃん | 作成日時：2015年10月16日 15時
