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とはいえ、“魔女”。
インターネットで検索しても、本物かどうか
怪しい。
あ〜も〜どうしたらいいの？
困った俺は自分のミラクルを信じてみる事にした。
いくつかの自称魔女のホームページ。
その中で、北欧の魔女を祖母に持つという一文が
あるものが気になる。
そのホームページをブックマークして、次の
休みの日を確認し、雑貨店と占いをしているという
その小さな店を訪れてみる事にした。
ドアベルの音を鳴らして店内に入ると、男の俺
にはちょっと居づらい雰囲気。
帽子を深くかぶり直し、店の奥へ向かう。
占いの予約をいれてから来た。
「すいません。予約していた相葉です。」
レジのところにいた人に声をかける。
「占いのご予約ですね？お二階へどうぞ。」
促されて奥から階段をのぼると、“占術”と
金色のプレートがかかった扉があった。
ノックして入るとなんとも女の子女の子
した、ピンクとバラの空間が広がる。
帰りたい……。
扉を開けた瞬間、そう思った。
「いらっしゃいませ。相葉さん。どうぞ
こちらへ。」
白いお姫様の机みたいなのの前におかれた
お城にあるみたいな椅子に座る。
「では、少し見させていただきますね。」
そう言って机の上にあった水晶玉に手をかざした。
「動物がみえますね。」
彼女が本物だと感じた瞬間だった。
「狼……？ですか？」
俺はゆっくりとキャップをはずし、彼女に
頷いてみせた。
「え？あ、あの、相葉さんってあの嵐の
相葉雅紀さん？」
俺は先入観をなくすため、予約は弟の名前を
借りて行っていた。
驚いた彼女ににっこりと微笑み、
「嵐の相葉雅紀です。」
と告げた。
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作者名：sayanちゃん | 作成日時：2015年10月16日 15時
