ハロウィンの夜に (ページ14)

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『は？ちょっと待て！どういう事だよ！！』

まだ仕事中の櫻井と、大野は後にして、二宮は
ひとまず松本へ電話した。

『俺らも、血液検査、するように言われました。』

『マジかよ……。』

『潤くん、明日半日でしょ？』

『ああ。』

『私は今日、すませて来ました。後は結果待ちですが、
　感染症予防のため、外出禁止です。』

『は？』

『一番接触率の高い俺らが感染していなければ、
　恐らく他のスタッフ達には感染していないだろう
　って判断になるらしい。
　後は番組ないで同じ箸を使って食事した人間を
　２ヶ月以内に限って検査するって。』

『なんか……オオゴトじゃん。』

『うん。相葉さん、すっげー落ち込んじゃって。
　ま、今恋人がいなかった事が幸いですけど。』

『ああ。いたら確実にバレるな。事務所にも、
　世間にも。』

『はい。潤くんは？大丈夫ですか？』

『２ヶ月以内だろ？大丈夫。』

『そっか。』

『カズは？』

『俺はヤバイです。』

『マジか……だったら感染していない事を祈る
　だけだな……。』

『はい。潤くん？』

『ん？』

『明日、忘れないで下さいよ？検査。』

『ああ。カズ？連絡ありがとな？』

『いえ。じゃぁおやすみなさい。』

『おやすみ。翔さんには俺から連絡しとくよ。
　たしか、俺と一緒で午後からだから。』

そう言って二人は電話を切った。
重い空気が二人を包んでいた。