27 頑張り ページ28
そして私の番になった。
ちょっとドキドキするなぁ。
「なんだと…!Aの苦手な数学がこんなに高得点だと!?」
『えへへ、実は柳生くんと柳くんに教えてもらったんだ〜』
「そうか。柳、柳生、よくやった。」
わ、私は?
でも、2人のおかげなのは本当のことだよね!
「…Aも、頑張ったと思うぞ。」
『え!ほんと?』
「つ、次!」
真田くんが褒めてくれた〜
えへへ、めっちゃ嬉しいな。
こうして、テスト結果の確認は終わった。
そして、今日のミーティングも終わった。
「あのーA先輩。」
帰る準備をしていたら、赤也くんに声をかけられた。
『赤也くん、どうしたの?』
「真田副部長に、もっと英語を勉強しろ!…って言われて。だから、教えてほしいんすけど…」
あぁ、さっき言われちゃってたなぁ。
真田くんももうちょっと優しくすればいいのに。
「全然いいよ〜。じゃあ、本屋さん行こっか。」
「ほんとっすか!?やったー!」
「赤也、そんなに勉強がしたいなら俺が教えてやろうか?弦一郎もいるぞ。」
いつものごとく後ろから急に柳くんが現れた。
後から真田くんも来た。
「うむ。その熱心な心構え、良いと思うぞ!」
「迷惑をかけたな、A。気をつけて帰れよ。」
「ち、ちょっと柳先輩!?」
「行くぞ赤也!みっちり教えこんでやる!」
うっ、可哀想だけど、柳くんたちが教えた方が分かりやすいし…
『ごめんね赤也くん、頑張ってね。』
私は振り返らないように帰った。
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作者名:みなみな美奈紀 | 作成日時:2023年8月15日 13時